【鹿児島】霧島温泉 旅行人山荘 日帰り入浴 ★★★

鹿児島県霧島市にある丸尾温泉「旅行人山荘」の日帰り入浴レポートです。

最終更新日  2022/3/24 訪問日  2016/9月下旬

【霧島温泉郷 丸尾温泉 旅行人山荘】基本情報

きりしまおんせんきょう まるおおんせん りょこうじんさんそう

住所:〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂字龍石3865
TEL:0995-78-2831
公式サイト

⇒「旅行人山荘」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ

【宿泊料金】

1泊2食付 9,960円~30,024円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応× 自炊×

口コミ総合評価:Google 4.4点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆観光ホテルよりも静かな環境の落ち着いたホテルが良い
◆レトロ調のクラッシクな宿が好き
◆貸切風呂が充実している宿が良い


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【日帰り入浴】

大浴場のみ(男女別内湯・露天風呂)
営業時間:12:00~15:00受付
料金:大人550円 小人272円

貸切風呂(大浴場の入浴料金込)
営業時間:11:00~14:00受付
大人1,100円 小人550円

【風情のあるクラシックな宿 旅行人山荘 日帰り入浴】

 

「旅行人山荘」は、霧島温泉郷の森の中にある静かな一軒宿です。

温泉は、霧島温泉郷の中でもっとも一メジャーな「丸尾温泉」の源泉を所有しています。

 

丸尾温泉の開湯は江戸時代・文政2年(1819年)。

狩人の横尾権太という人物により発見され、

その後明治時代には野島陸軍少将を始め名士の別荘でも利用されてきたそうです。

 

「旅行人山荘」は、錦江湾と桜島を望むことができる眺めの良い露天風呂と、

森林浴を楽しめる開放的な貸切風呂で人気のある温泉宿です。

 

今回はその露天風呂と一番人気の貸切風呂「赤松の湯」を目当てに訪問しました。

 

実は宿泊しようと思っていたのですが、一人部屋は向こう1か月満室で諦めたのでした^^

国道223号線沿い沿いに出ている「旅行人山荘」の看板。

 

周辺は大型観光ホテルが多いですが、

「旅行人山荘」に上る道は「鹿に注意」の看板が出ているほど静かな一軒宿です。

「旅行人山荘」の外観

中央にのっぽのビル、左右は3階建て、車寄せの部分は赤い屋根で、

どことなく上高地の帝国ホテルを彷彿とさせます。

 

「旅行人山荘」の玄関

玄関脇には珍しいコンクリート製の郵便ポスト。

鉄資源節約のため日中戦争の頃(昭和12年・1937年)から製造された本物のポストで、

現存しているのはごくわずかだそうです。

館内は赤じゅうたんにレトロな家具、美術品が多数展示されており、

ほどよいレトロ感漂うクラシックホテルといった雰囲気でした。

でも、2食付で1万円台からとお値段はとてもリーズナブルな宿です。

 

 

さっそくフロントで貸切風呂の受付をしました。

実は訪問した日は期せずして「26日」(風呂の日)だったため、

大浴場も貸切風呂も料金が半額でした。

安いのは嬉しいですが、ちょっと混んでいて貸切風呂は選ぶ余地がありませんでした(T_T)

 

貸切風呂の日帰り利用は電話予約はできず、先着順になります。

お目当てのお風呂がある場合には、現場に到着してから待つことになります。

 

昼食付プランの場合には事前に時間指定して予約できるのですが、

予約済のお客さんが数組いたため2回転以上待つのは無理と考えて、

とりあえず空いている貸切風呂に向かいました。

 

半額デーに限らず、週末は待ち時間が発生することが多いそうなので、

早めの訪問がおすすめです。

 

【旅行人山荘 貸切露天風呂 ひのきの湯】

貸切風呂は、玄関向かいの「森の散歩道」という散歩コースの中にあります。

受付で貸切風呂の鍵を受取り、フロントに戻るまで50分を目安にお風呂へ向かいます。

 

「旅行人山荘」の貸切風呂は

  • 赤松の湯(広いので一番人気)
  • 鹿の湯(バリアフリーの岩風呂)
  • 桧の湯(丸い石組みのお風呂に枠がヒノキ製)
  • もみじの湯(周辺にもみじの木が多く紅葉シーズンにおススメ)

の4つがあります。

「森の散歩道」入口

1分くらい歩くと貸切風呂と滝の分岐点があります。

貸切風呂の入口には扉

とがあり、予約がないと入れませんという注意書きが。

扉には「鹿は入浴禁止」と書かれています!

 

周辺は5万坪の広大な森林で鹿がとても多いようですが、

元々、丸尾温泉は狩人が鹿と温泉に入っている夢を見たことから発見されたと言われており、

鹿と縁の深い温泉なのですね。

「鹿の湯」という名前の貸切風呂の周辺が一番出没するのでしょうか^^

選択した「ひのきの湯」は扉のすぐ近くにありました。

ドアを開けると脱衣スペースの向こうにお風呂が見えます。

お風呂側から見ると脱衣スペースはこんな感じ。

脱衣棚とゴミ箱、喫煙用の灰皿、蚊取り線香が置いてありました。

こちらが「ひのきの湯」

手前は少し浅瀬になっていて丸い2~3人サイズのお風呂です。

湯舟の半分に屋根がかかっていますが、

周りは木ばかりなので森の中でポツンとお風呂に入っている感じになります。

入浴中の眺め。

やや青みがかった透明なお湯ですが、細かい湯花がたくさん舞っているので少し白濁して見えます。

湯舟の温度は41度。

熱すぎずぬる過ぎずで30分入っていても疲れませんでした。

湯口

「旅行人山荘」の源泉は2本ありますが、貸切露天風呂は単純硫黄泉を使用しています。

源泉温度は80度と高めですが、加水せずに湯量を絞って調節しているようです。

 

中性なので酸味はなく硫黄のエグミと粉っぽさが少々あります。

浴感はそれほど硫黄の濃さは感じられません。

想像していたよりもかなり大人しいお湯でした。

 

脱衣所には全浴槽塩素消毒ありの表示だったのですが、清掃時だけなのか塩素臭は皆無でした。

ただ、塩素を使用していたせいでお湯が多少劣化していたとも考えられます。

 

@露天風呂・貸切風呂
「丸尾97号」泉温81.6度 湧出量-(自然湧出)
泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) pH5.5
蒸発残留物 179mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)210.5mg/kg 成分総計259.8mg/kg
硫化水素イオン0.1mg/kg  チオ硫酸イオン2.3mg/kg 遊離硫化水素5.3mg/kg

洗い場は冷たい水道の蛇口があるだけで、せっけんやシャンプーは置いてありません。

 

【旅行人山荘 その他の貸切風呂】

 

今回は時間の都合上利用できませんでしたが、他の3つのお風呂もご紹介します。


一番人気の「赤松の湯」(画像は宿提供/JTB)

広い湯船と開放的な造りが人気です。

紅葉のシーズンも素晴らしいようです。

 



バリアフリーの「鹿の湯」(画像は宿提供/JTB)



紅葉時期がおすすめ「もみじの湯」(画像は宿提供/JTB)

 

時間も迫ってきましたので、カギを返しにフロントへ。

【旅行人山荘 男女別大浴場】

 

「旅行人山荘」の大浴場は地下1階にあります。

  • 大隅の湯 内湯2 露天風呂1
  • 錦江の湯 内湯2 露天風呂1

 

「大隅の湯」と「錦江の湯」は男女入替制となっています。

男女別大浴場の入口。

「大隅の湯」の露天風呂(画像は宿提供/一休.com)

絶景です! 中央に見えるのは桜島です。

ただ、実際に肉眼ではもう少し遠目にしか見えませんでした。

「錦江の湯」の露天風呂(画像は宿提供/一休.com)

こちらも負けず劣らず絶景です!

 

露天風呂の湯船は4人サイズでやや小さ目です。

お客さんが多いと落ち着かないかもしれません。

 


内湯は2つあり、いずれも無色透明の単純泉です。

壁を隔てて左右対称の造りになっています。

(画像は宿提供/JTB)

 

@内湯
「丸尾12・13・14・15号混合泉」泉温62.4 湧出量-(自然湧出)
泉質:単純温泉(低張性中性高温泉)pH6.8
蒸発残留物 582mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)822mg/kg 成分総計915mg/kg
遊離硫化水素0.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒あり(塩素臭なし)

 

【旅行人山荘 パブリックスペース】

お風呂上りに館内をちょっと散策して帰りました。

グランドピアノのある談話室。

奥の部屋では「東郷久吉作品展」をやっていて、奥様方がお茶をしていました。

画廊の商談スペース化と思うくらい、作品の展示された部屋がいくつもありました。

桜島と霧島の絵画

木彫りのフクロウに内線の黒電話。

おしゃれなようでいて垢抜けていないレトロ感が何とも言えず。

テラス席

遠目に錦江湾が見えます。

周りに何もない一軒宿なので景色を独り占めした気分になりました。

無料のマッサージチェア、フロント横の冷水サービス。

コーヒー、生ビールは有料で提供しています。

お土産コーナーではオリジナル湯の花を売っていました。

 

【旅行人山荘 飲泉所と足湯】

外に出てみると、飲泉所と足湯もありました。

飲泉所

温泉の分析書には「硫黄谷源泉」と書かれていてお風呂とは違うお湯のようです。

たまご臭は強めでした。

気持ちのいい芝生の庭園には「龍石乃湯」と書かれた案内板が。

「龍石乃湯」は東屋風の足湯でした。

なぜか一人だけ暑かったのか男児は全裸で走り回っていました^^

足湯とはいえ贅沢な造りで、お湯につかりながら遠目に山の景色が見えました。

 

【丸尾温泉 旅行人山荘 温泉の感想】

 

森の中の一軒宿で大型ホテルとは違った落ち着いたリゾートホテルでした。

おしゃれすぎないほどよいレトロ感が漂う大人の雰囲気で、

接客サービスも良く、両親を連れて泊まりに来てみたい宿でした。

 

お風呂からの眺めは良かったのですが、

霧島の中では個性が薄いお湯でその点だけが少し残念でした。

 

泉質★★★★4.1

お風呂の雰囲気★★★★4.3(眺め4.6)

清潔感★★★★4.3

接客サービス★★★★4.5

⇒「旅行人山荘」をインターネットで予約する

 

【丸尾温泉 旅行人山荘 温泉情報】

◆お風呂

男女別大浴場 内湯各2 露天風呂各1 貸切風呂4

◆源泉 H27.10月の分析書

@露天風呂・貸切風呂
「丸尾97号」泉温81.6度 湧出量-(自然湧出)
泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) pH5.5
蒸発残留物 179mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)210.5mg/kg 成分総計259.8mg/kg
硫化水素イオン0.1mg/kg チオ硫酸イオン2.3mg/kg 遊離硫化水素5.3mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒あり(塩素臭なし)

◆源泉 H25.11月の分析書

@内湯
「丸尾12・13・14・15号混合泉」泉温62.4 湧出量-(自然湧出)
泉質:単純温泉(低張性中性高温泉)pH6.8
蒸発残留物 582mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)822mg/kg 成分総計915mg/kg
遊離硫化水素0.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒あり(塩素臭なし)
*H15年の分析書では湧出量 56.6L,38.8L/分の表示

 

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。

 



 

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