大分県由布市にある「塚原温泉 火口乃泉」の日帰り入浴レポートです。
最終更新日 | 2022/3/24 | 訪問日 | 2016/9月中旬 |
【塚原温泉 火口乃泉】基本情報
つかはらおんせん かこうのいずみ
住所:〒879-5101 大分県由布市湯布院町塚原1235
TEL:0977-85-4101
公式サイト
【宿泊料金】
なし 日帰り入浴専門
口コミ評価:Google 4.2点/5.0点
【塚原温泉 火口乃泉はこんな温泉です】
◆由布院に近い伽羅岳の麓にある日本有数の酸性泉
◆浴感は意外とまろやか。皮脂が取れて肌がすべすべになる
◆ややぬる目のお湯なので夏向き
◆石鹸シャンプーの使用不可なので入浴するためだけの施設
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【日帰り入浴】
営業時間
6月~8月 9:00~18:00受付(19:00閉館)
9月~5月 9:00~17:00受付(18:00閉館)
料金
大浴場(内湯) 大人500円 小人200円(2時間以内)
露天風呂 大人600円 小人200円(2時間以内)
家族風呂 2,000円~(1時間)
休憩利用 1,000円/1室1時間
定休日:なし (年末年始・お盆も無休)
*臨時で営業時間短縮の場合あり
「別府八湯温泉道」対象施設です
アクセス
◆車
大分道「由布岳スマートIC」から3キロ、7分、「湯布院IC」から14キロ、20分、「別府IC」から18キロ、25分。
冬期はスタッドレス・タイヤチェーン推奨
ドラぷら
◆電車
JR久大線「由布院駅」からタクシーで20分。
Yahoo!路線情報
◆高速バス
博多、大分空港、熊本駅、熊本空港⇔湯布院 直通バスあり(九州横断バス)
楽天トラベル高速バス予約
地図
【塚原温泉 火口乃泉 日帰り入浴】
「塚原温泉 火口乃泉」は、別府市内から由布院に向かう途中、
伽羅岳の麓にある日帰り入浴専門施設です。
「塚原温泉 火口乃泉」は、
「玉川温泉に次ぐ日本第2の強酸性泉!」とうたわれ、
温泉マニアに絶大な人気を誇っています。
玉川温泉の100%源泉(pH1.2)は体が解けそうな感覚があるという人もありますが、
塚原温泉のpH1.4はどんな感覚なのでしょう???
湯巡りした後だと湯ただれを起こすかもしれないと思い、朝一で訪問しました。
大分自動車道の真下を走る県道616号線沿いにはいくつも看板が出ています。
高級宿の「無相荘」が出てきたらさらに細い道を山の方に上がること5分。
駐車場に到着。先着数名。
霧が濃いです。別府や九重で晴れていても湯布院は濃霧のことが多いですね。
大分道も湯布院周辺は通行止めになることが多いのでご利用は計画的に^^
駐車場の正面に受付があります。
「塚原温泉 火口乃泉」のお風呂は、
- 男女別大浴場 内湯のみ 各1 大人500円 小人200円(2時間以内)
- 男女別露天風呂 各1 大人600円 小人200円(2時間以内)
- 家族風呂 5 一般2,000円 離れ2,500円(1時間以内)
があります。
一番人気は内湯(又は家族風呂)です。
でも、露天風呂にも入りたい場合には、よくばりなコースがあります。
大浴場+露天風呂フリーコース 大人800円 小人300円(2時間以内)
公式サイトには表示されていませんが、現地には案内が出ていますので、
両方入りたい場合にはお忘れなく~。
*片方に入浴後もう一つを追加したくてもコースではなく別料金になってしまいます。
料金表とお風呂の写真。 クリックで拡大できます。
大浴場(内湯)は受付の向かいにあり(写真左の建物)、
家族風呂と露天風呂は通路奥の別棟にあります。
トイレは内湯の脱衣所中にあります。
貴重品ロッカーは脱衣所にはありませんので、受付に預けます。
今回は大浴場+露天風呂のフリーコースを利用。
空いている露天風呂から先に向かいました。
【塚原温泉 火口乃泉 露天風呂】
家族風呂と露天風呂のある建物。
脱衣棚だけのシンプルな脱衣所。
浴室の洗い場もホース1本だけ、シャンプー石鹸もなし。
酸性が強いと石鹸が泡立たないだけでなく、解けて身体にくっついてしまいます。
こちらが露天風呂。
虫よけなのか落ち葉よけなのか、上にネットが張ってあります。
湯舟は8~10人サイズ。
緑色の透明なお湯で、草津の西の河原露天風呂と似たような色です。
でも、気温や天候条件によっては白濁していることもあるそうです。
湯口の周りの岩は緑色に変色しています。
味は強烈酸っぱいレモン味でした!
草津や蔵王よりもはっきりしたレモン味。歯が解けそう^^
とはいえ、身体にはそれほど「強酸性泉!」という主張は感じられませんでした。
手の指がツルツルし、皮脂が取れるので肌はスベスベになります。
20分ほど経過して指がシワシワになり始め、やっぱり酸性だなぁと気付く程度。
ただ、顔にかけたら危ないですね。
目に入ると痛いですし、肌は後からガサガサになると思います。
露天風呂の温度は37度くらいで超ぬる湯でした。
訪問したのは9月中旬の大雨の日。
気温も20度前後しかなく、寒くて上がるに上がれない温度。
体の芯から温まるというタイプのお湯ではないので、冬はどうなるのでしょうか。
晴れている日は太陽の熱で湯舟の縁の岩が熱くなり、つられてお湯も温かくなるそうです。
入浴中の眺め。
この日は大雨でしたが、晴れていると山の景色が良く見えそうです。
露天風呂は十分に堪能したので内湯に向かいます。
【塚原温泉 火口乃泉 共同風呂(内湯)】
受付の向かいにある内湯の建物。
中に入ると無人の受付がり、左が女湯、右が男湯になっています。
ここでも「石けんは使用できません」の張り紙。
シンプルな脱衣所とお風呂の入口。
脱衣所の奥にトイレがあります。
朝一で来たお客さんはみんな帰ってしまったようです。
こちらが女性用の内湯。6~8人サイズ。
年季の入った総ヒノキ?の浴槽で、鄙びた「共同浴場」のような佇まい。
これだけでもワクワクするお風呂です。
奥に湯口。
露天風呂と同じく酸っぱいレモン味です。
温度は39度でやっぱりぬる目。
屋内なので初秋はそれほど寒くはないですが、冬になったら寒そうです。
内湯のお湯はどんな色?
浴槽がダークトーンなのでお湯の色が分かりにくいですね。そこで実験。
白い桶があったのでお湯を汲んでみました。
ちょっとだけ黄色っぽいのが分かりますか?
隣りに白いタオルを置いてみるとよりコントラストがはっきりしました。
やっぱり黄色いですね。
ちなみに内湯にはこんな注意書きがありました。
この強酸性泉に湯の花や入浴剤を入れてどうしたかったのでしょう(謎)
【現在は日本第2位の強酸性泉ではなくなってしまった?】
「塚原温泉」の源泉ですが、最新の温泉分析書によるとpH1.9と酸性度はやや落ち、
草津や蔵王温泉の平均的な源泉と同程度の酸性泉になったようです。
とはいえ、日本屈指の強酸性泉に違いありません。
いつの分析書か不明ですが、pH1.4の値はこの分析書によるものと思われます。
公式サイトに掲載されている平成16年の分析書では pH2.1
平成27年(2015年)の最新の分析書 では pH1.9
「塚原温泉 火口乃泉」の裏山には沸々とお湯が沸いているので、
計測する場所によって違いもあるのでしょう。
今回入浴したお湯に関してはピリピリするような強い刺激はありませんでした。
ちなみに、pH1.4とpH1.9という値がどのくらいの酸性泉なのか。
手前味噌ですが、私個人が訪問した温泉の中から当時の分析書を基準に列挙してみました。
*2013年以降に訪問した温泉がほとんどですので、分析書も比較的最近ものです。
*加水してある場合があり、湯舟の中のお湯が数値通りとは限りません。
【強酸性泉 pH2.0未満】
◆秋田県 玉川温泉 pH1.2 →公式サイト参照
◆大分県 旧 塚原温泉 火口乃泉 pH1.4
◆山形県 蔵王温泉 川原湯共同浴場源泉 ph1.45
◆群馬県 草津温泉 万代源泉 pH1.5
◆山形県 蔵王温泉 共同浴場上湯(大湯1号泉)ph1.6
◆山形県 蔵王温泉 共同浴場下湯(蛇荒川折口、インキョ、上の川混合泉)ph1.8
◆大分県 新 塚原温泉 火口乃泉 pH1.9
◆山形県 蔵王温泉 大露天風呂(馬滝源泉) pH1.9
◆長崎県 雲仙温泉 お糸地獄源泉 pH1.9
【酸性泉 pH2.0~2.9】
◆群馬県 草津温泉 湯畑源泉 pH2.0
◆群馬県 草津温泉 西の河原露天風呂(西の河原源泉) pH2.0
◆山形県 蔵王温泉 おおみや旅館(近江屋1号) pH2.0
◆青森県 酸ヶ湯温泉 酸ヶ湯温泉旅館 千人風呂 pH2.03
◆青森県 嶽温泉 山のホテル(嶽温泉旅館組合 4~5号・6~8号集湯槽)pH2.03
◆大分県 星生温泉 九重星生ホテル 山の湯 pH2.1
◆福島県 中ノ沢温泉 花見屋旅館(沼尻元湯) pH2.1
◆長崎県 雲仙温泉 湯の里共同浴場 pH2.1
◆群馬県 草津温泉 大滝乃湯(煮川源泉)pH2.15
◆群馬県 万座温泉 万座高原ホテル(露天混合泉) pH2.16
*pH2.4以上になると相当数に上ります。
【塚原温泉 火口乃泉 おみやげ】
帰りはネーム入りのタオルとむし卵を買って帰りました。
タオル200円 むし卵6個入り500円
「むし卵」は裏山の火口の噴気で20時間も蒸し上げてあります。
白身はの部分はオレンジ色になっていて、おでんのつゆで茹でたような色でした。
塩を付けなくてもダシのような味がして美味しかったです。
お湯はお持ち帰りもできます。
【火口見学】
今回は大雨だったためにパスしましましたが、裏山にある火口の見学もできます。
料金は、大人200円 小人100円。
火口見学の入口。
火口の様子(パンフレットより)
空撮の写真ではこのような位置にあります(パンフレットより)
【塚原温泉 火口乃泉 温泉の感想】
玉川温泉並に強烈らしいという予測で出かけたところ、
意外とまろやかで入りやすいお湯でした。
皮膚が弱い人は別として・・・
温度が低いせいもあり刺激も感じず、むしろ肌がすべすべしました。
強酸性泉と知らなかったとしても良いお湯に感じると思います。
由布院の近くにあってワイルドな景色と
昔ながらの共同浴場の風情を備えている点もポイントが高いです。
ぬる湯なので、訪問する季節を選ぶところがややマイナスなくらいでしょうか。
接客はもとても丁寧で好感が持てました。
泉質★★★★4.4
お風呂の雰囲気★★★★4.4
清潔感★★★★4.2
接客サービス★★★★4.6
【塚原温泉 火口乃泉 温泉情報】
◆お風呂
男女別内湯各1 露天風呂各1 家族風呂5
◆源泉 H27.2月の分析書
塚原温泉「地獄谷と元湯」泉温56度(気温-1.6度)湧出量 測定せず(自然湧出 自噴)
泉質:酸性・含鉄(Ⅱ・Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉(酸性低張性高温泉)pH1.9
(旧泉質名:酸性含明礬・緑礬泉)
蒸発残留物 2,831mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)3,568mg/kg 成分総計3,582mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
参考 公式サイトにあるH16.11月の析書
塚原温泉「火口乃泉」泉温63.4度(気温19.6度)湧出量 測定せず(動力 掘削)
泉質:酸性・含鉄(Ⅱ・Ⅲ)-アルミニウム-硫酸塩泉(酸性低張性高温泉)pH2.1
(旧泉質名:酸性含明礬・緑礬泉)
蒸発残留物 4,051mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)3,110mg/kg 成分総計3,110mg/kg
参考 古い分析書
「塚原温泉」泉温60.6度 湧出量?
泉質:酸性-含硫黄-鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉 pH1.4
溶存物質(ガス成分を除く)8,990mg/kg 成分総計9,059mg/kg
塚原温泉周辺の宿 宿泊予約サイト |
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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