【島根】海潮温泉 海潮荘 宿泊 その3 お風呂編

島根県雲南市ある「海潮温泉 海潮荘」の入浴レポートです。

【海潮温泉 海潮荘】温泉情報

うしおおんせん うしおそう

◆お風呂

男性用大浴場 内湯・露天風呂各1 *翌朝男女入替あり
女性用大浴場 内湯・露天風呂各1
貸切内湯1(空いていれば随時、利用可、無料)

利用時間:15:00~24:00、5:00~9:00

口コミ評価:Google 4.1点/5.0点

【海潮荘の温泉の特徴】

◆無色透明ほぼ無味無臭のやわらかい弱アルカリ性単純泉
◆鬼の舌震を彷彿とさせる巨石を組んだ庭園露天風呂の雰囲気が良い
◆地下にある貸切風呂は鮮度の良いお湯を楽しめる


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⇒「海潮温泉 海潮荘」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ

⇒「海潮温泉 海潮荘」の客室情報はその1お部屋編へ

⇒「海潮温泉 海潮荘」の食事情報はその2お食事編へ

 

【日帰り入浴】※2022/5月で廃止されました

営業時間:12:00~19:00
料金: 大人1,000円 小人500円
定休日:不定休

 

【奥出雲で唯一の天然温泉 海潮温泉 海潮荘 お風呂編】

出雲大社から東へ車で50分。

「海塩温泉」は、奥出雲と呼ばれる雲南市の山あいにあります。

和銅6年(713年)に編纂の命を受けて執筆された「出雲風土記」には、名湯として登場することから、少なくとも1,300年前には存在した温泉ということになります。

山の中にもかかわらず「海潮」という名前が付いたのは、その昔、海を見たことのない村人が川から湧き出る塩分の含まれるお湯を知り、海水に違いないと思ったからだという説があります。

 

歴史のある温泉ですが、現在使用されているのは2005年に掘削された新源泉です。

以前は、公衆浴場が3軒あったそうですが老朽化や管理不能なため閉館し、現在はセンター系の「桂荘」と「海潮荘」だけが残っています。

 

「海潮荘」のお風呂は、

  • 男性用大浴場 内湯1 露天風呂1
  • 女性用大浴場 内湯1 露天風呂1
  • 貸切内湯1

があります。

 

大浴場は翌朝に男女入替あり。

貸切風呂は空いていれば自由に利用できます。

お風呂は、24:00~6:00までは利用できません。

 

「海潮荘」の自慢は、写真でもよく見かける奥出雲の景勝地「鬼の舌震」を模した巨石を組んだ庭園風の露天風呂です。

大浴場は1階ロビーから左の廊下を20mほど行った突き当りにあります。

到着時は左が女湯、右が男湯でした。

おお風呂の利用時間の案内。

深夜早朝は深酒をする人が多いから危険なのか、加温の都合なのかは分かりません。

お風呂の配置図はこのようになっています。

画像右側がお風呂の入り口です。

【鬼の舌震を彷彿とさせる巨石を組んだ庭園風呂 海潮温泉 海潮荘 お風呂編】

まずは左の女湯から。

左の大浴場は露天風呂が小ぶりになっています。

脱衣所に入ると1階は脱衣棚と籠、洗面台だけのスペース。

女性用は2階にも脱衣所があります。

浴室入口には替えのフェイスタオルが置いてあります。

入口から見た大浴場。

内湯は8畳ほどのスペース。壁側に5~6人サイズの浴槽があります。

 

大浴場は加温あり、循環あり、塩素消毒ありの表記でしたが、実浴した感想はどうでしょう???

横から見た内湯。

海水を思わせるようなブルーの石タイルが敷き詰められています。

 

浴槽内の温度は41.5度くらい。

無味無臭のさっぱりとしたお湯です。

 

泉質は、弱アルカリ性の単純泉ですが、成分比は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉の順です。

 

源泉名「海潮温泉」泉温42.4度 湧出量 500L前後?(-)
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH8.1?

循環ろ過ありの表記でしたが、意外とオーバーフローしていますね。

内湯の内側に循環用の穴が開いていましたが、そこから出ているお湯はわずかで、露天風呂にある岩の間から出ている源泉の方が湯量が多かったです。

分析書では泉温42.4度(測定時の気温不明)、使用位置42.5度ということで、加温ありとはいえ、ほぼかけ流し同然と考えて良いのではないかと思います。

冬はともかく、訪問した日は日中の温度が25度以上あったので、加温する必要もほとんどないような陽気ですし。

塩素臭も全くしませんでした。

内湯から見た洗い場。

シャワー3台とPOLAのシャンプーセットが置いてあります。

面白いのは内湯に使ったままパタパタ扉で露天風呂に出ることができます。

左側には普通の出入り口もありますが。

窓ガラスに書かれた海潮温泉の案内。

「奥出雲で唯一の天然温泉」とありますが、奥出雲が旧大東町を指すのであればそうですが、現在は雲南市と合併し湯村温泉が、奥出雲町にも複数の温泉があるので唯一ではなくなってしまったかな。

扉から出たあたりの目線はこんな感じ。

露天風呂は重機で運ぶのも大変だろうという巨石に囲まれ、奥には樹齢800年の椎の大木があり、奥出雲らしい庭園風露天風呂になっていました。

女性用の露天風呂は縦に長く8~10人サイズほどの広さ。

 

右側中ほど下部に少し突き出たてかりのあるグレーの岩から源泉が出ています。

飲泉はできませんが、味見をしてみるといわゆる石膏臭と呼ばれる硫黄には満たないようなほのかな温泉の香りがし、芒硝泉のような味がします。

後で加温かけ流しの地下の内湯に行ったところ、温泉の香りも味もほとんどこの湯口と変わらなかったので、ほぼかけ流しと呼んで良いのではないかと思います。

 

源泉のアップの写真はピンボケになってしまったので、男湯の方でご覧ください。

露天風呂の中ほどから見た様子。

岩が大きすぎて適当な足場もなく、全体像をうまく撮影できません^^

奥に進むと・・・

あれっ?竹の柵はあるけれど、男湯とつながっていますね。

数年前に訪問した方のブログで見ましたが、昔はこの柵がなかったので混浴だったようです。

出雲の神様は縁結びの神様として知られているので、こんな粋な計らいをしたのかもしれません(*^。^*)

 

とはいえ、いつも烏の行水のうちの父でさえこの仕掛けに気付いたので、相方さんと一緒でない場合、近づく時には人の気配がしないか気を付けてくださいね^^

ここから覗いている知らない人がいたらギョッとしますよ。

湯上り後は展望台と書かれた2階に行ってみました。

階段があります。

女性用の大浴場はスペースが狭いので、2階でゆっくりドライヤーを掛けながら景色も眺めてくださいということのようです。

窓から見えるのは裏山の竹林でした。

【写真でもおなじみ広くて風情のある男性用大浴場】

翌朝は6時から入浴可能になり、同時に男女入替になります。

夜8時に入れ替わった大きい方のお風呂へ。

脱衣所手前にトイレもあります。

男性用の脱衣所は広めですね。

露天風呂もこちらの方が広いので、長く入るためにも早起きしましょう^^

脱衣所内には京都にある妙心寺蔵所蔵の重要文化財の書画図(レプリカ)が3つ飾られていました。

内湯側入口。もう一つ脱衣所の奥にも露天風呂側の入り口があります。

男性用の内湯

洗い場のスペースは変わりませんが、お風呂は1周り大きい感じです。

オーバーフローするお湯

こちらの内湯もパタパタ扉から露天風呂に出ることができます。

パタパタ扉を出たところから見える露天風呂の景色。

むむむっ、広い!

露天風呂の中ほど

脱衣所の別のドアから見た露天風呂。

写真でよく目にするのはここから撮影したようですね。

女性用は縦に長かったですが、男性ような中央に大きな岩があり、円形に近い露天風呂です。

15人~20人サイズくらいで、女性用の2倍くらいく広く感じます。

奥から

中央にある源泉

岩が茶色く変色しています。

出ているお湯は42度ちょっと、湯船の中は41.5度くらいなので、気温が高い季節の方がより源泉に近いお湯を楽しめるのではないかと思います。

 

元は混浴だったらしい女性用との境目に行ってみると・・・

岩には「殿方是入欲近視才為隻?」と彫ってあります。

漢文として通じるのか分かりませんが、1組のカップルになるために近づいてみる的な意味でしょうか?

この露天風呂がご縁で結婚したというカップルが本当にいたらコメント欄からご報告お待ちしております(#^.^#)

脱衣所側にある入口を出てすぐに洗い場もあります。

露天風呂の洗い場にはシャンプーなし

内湯の洗い場

 

【加温かけ流しで鮮度も良い地下にある貸切内湯】

最後に地下にある貸切内湯です。

こちらの貸切内湯は、小さいながらも加温かけ流しで鮮度の良いお湯を楽しめるので、景色が見えないからとスルーしてしまうのはもったいないです。

貸切内湯は男性用入口の手前にあります。

扉の札を入浴中に裏返して入室。

ドアの鍵がかかりにくかったのでかけませんでしたが、入口にスリッパが並んでいれば誰かが入っていると気づいてくれるでしょう。

貸切風呂の脱衣所

脱衣所から10数段降りたところに浴室があります。

浴室の入り口の扉はドアノブが壊れていて鍵がかかりません。

そっと開けないとドアノブが取れてしまいます。

貸切風呂は2畳ほどの広さに1畳分のお風呂が一つ。

入った瞬間、サウナのように湯気でモウモウとしていました。

夫婦1組、子供1人が入れる広さ。

青いタイルが爽やかなお風呂です。

湯口は1か所。

露天風呂にあった岩から出る源泉とほとんど同じ。

ほのかな石膏臭がして、味見をしてみると胃腸に優しそうなお湯です。

湯船が小さい分、露天風呂よりも鮮度が若干良く感じます。

 

口コミを読んでいると硫黄の香りがするとあったので、よほど貸切風呂の方がいいお湯なのかと思っていましたが、夏に近い気温だったからか、露天風呂の加温も控えめで、循環湯とかけ流しとはっきり違いが分かるほどではなかったです。

 

【海潮温泉 海潮荘 温泉の感想】

熱すぎずぬるすぎず、無色透明のさっぱりしたお湯で癖もないのでゆっくり入っていられます。

天気も良かったので、風情のある庭園風の露天風呂はとても居心地が良かったです。

 

泉質 ★★★★ 4.0

お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.5(露天風呂基準)

清潔感 ★★★★ 4.3

 

⇒「海潮温泉 海潮荘」をインターネットで予約する

 

【海潮温泉 海潮荘 源泉情報】

◆源泉 H27.11月の分析書

源泉名「海潮温泉」泉温42.4度 湧出量 -(-)
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH8.1?
蒸発残留物 -mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)880mg/kg 成分総計890mg/kg
メタケイ酸48.4mg,遊離二酸化炭素ガス1.8mg/kg
態様:循環ろ過あり、かけ流し併用、加水なし・加温あり、塩素消毒あり、塩素臭なし
貸切風呂は加温、かけ流し

 

⇒「海潮温泉 海潮荘」の客室情報はその1お部屋編へ

⇒「海潮温泉 海潮荘」の食事情報はその2お食事編へ

 

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



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