栃木県日光市の中禅寺湖畔にある中禅寺温泉「中禅寺金谷ホテル」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2018/5/1 | 訪問日 | 2017/3月中旬・2014/5月中旬 |
【中禅寺温泉 中禅寺金谷ホテル】基本情報
ちゅうぜんじおんせん ちゅうぜんじかなやほてる そらぶろ
住所:〒321-1661 栃木県 日光市中宮祠2482
TEL:0288-51-0001
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付 17,500円~52,164円 お一人様○ 素泊まり○ 湯治× 自炊×
1泊朝食付13,800円~、素泊まり11,800円~
口コミ総合評価:google 4.0点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日光の老舗ホテルでプチセレブ気分を味わいたい♪
◆中禅寺湖を眺めながらにごり湯を楽しみたい♪
◆にごり湯で源泉かけ流しのある宿が良い♪
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【日帰り入浴】
営業時間:13:00~15:00
料金:大人1,300円 小人600円
【湖畔のリゾート 中禅寺金谷ホテル その1 お部屋編】
「中禅寺湖金谷ホテル」は、奥日光中禅寺湖畔にある温泉付のリゾートホテルです。
日光市内にある「日光金谷ホテル」(明治8年創業)の別荘のような位置付けで、昭和15年に開業しました。(当時の名称は「日光観光ホテル」)
「日光金谷ホテル」のような重厚なクラッシクホテルではないですが、西洋文化が日本に入ってきた時の様子を伺わせるレトロで懐かしい趣があります。
私が初めて訪問したのは昭和後期の子供の頃。当時はまだ外国大使館も現役で稼働していて、中禅寺湖周辺はヨーロッパの避暑地と勘違いするくらいの雰囲気でした。
その時はレストランでランチだけ利用したのですが、私たち家族以外は全員ドイツ人(゜o゜) 団体ツアーだったのでしょうが、みんなヒメマスのランチを食べていて、ナイフとフォークで頭と骨だけ綺麗に残して食べていたのにカルチャーショックを受けました。
そんな「中禅寺金谷ホテル」ですが、宿泊するのは今回が初めて。
1人旅ではかなり値が張るホテルなのですが、楽天トラベルでスーパーセール30%offというプランを見つけてすぐに予約。
3月中旬でまだ釣りの解禁前、金精峠も冬期閉鎖中で、ほとんど観光客のいない季節外れの訪問となりました。
いろは坂を下りて中禅寺湖畔に沿って国道120号線を戦場ヶ原方面に向かうとちょうど湖の中ほどに「中禅寺金谷ホテル」があります。
看板から坂を上がった高台にホテルの建物があります。
道路沿いにあるログハウスは金谷ホテルが経営する「コーヒーハウスユーコン」。11月下旬~4月中旬まで冬季休業中でした。
「中禅寺金谷ホテル」の外観。
地上3階建て、左右に長いホテルです。
戦後GHQに接収されてから昭和30年代に開放までGHQの保養所として使用されていたそうです。
現在の建物は3代目で平成4年(1992年)に建てられました。
「中禅寺金谷ホテル」の入口
23:00~6:30まで玄関は施錠されると書いてありました。
玄関に入ると左にフロント。
スタッフは男女ともにスーツでクラッシクなホテルという感じですが、接客は物腰も柔らかく堅苦しさや気取った感じはしません。
正面には暖炉。
落成記念に暖炉に火を入れる際は、日光二荒山神社中宮祠の御神火を移したしたそうです。
暖炉の裏には中禅寺湖を見下ろすラウンジ。
夜はバー営業しています。18:00~21:00
階段も木のぬくもりを生かしたリゾートホテルらしい趣があります。
今回宿泊した部屋は3階でした。
客室の廊下
3階の見取図。
下が中禅寺湖側、中央にフロントがあり、左奥の別棟に温泉、右奥の1階にレストランがあります。
全室レイクビューになっています。
【今回利用したプラン】
【楽天スーパーSALE】最大30%OFF◆栃木の贅を尽くした≪新メニュー≫スペシャルディナー◆
平日1人利用 1泊2食付 税込24,872 円 (通常料金35,532円)
通常料金の2名利用の場合よりも安かったので、夕食は一番豪華なプランにしました。普段泊まる温泉旅館に比べるとハイクラスの部類ですが。
2食付プランは3コース。いずれもスタンダードツインの料金
カジュアルディナーコース 20,500円~(2名利用)
選べれるディナーコース 23,800円~(2名利用)
スペシャルディナーコース 28,400円~(2名利用) ←今回のプラン
このほかに、デラックスツイン、ハリウッドツインの部屋もあります。
扉は頑丈な鉄板という感じで廊下の音は聞こえませんでした。
もともとはカードキー用につくられたのでしょうが、普通の鍵を渡されました。
【中禅寺金谷ホテル スタンダードツイン30㎡】
入口から見た客室。部屋の広さは約10畳。
平成4年築のホテルにしてはどことなくクラッシクな雰囲気。
扉を開けると目の前にすぐ寝室。この造りだけはちょっと違和感が。
左側に冷蔵庫、クローゼット、トイレ。右側にデスク、バスがあります。
ベッド側から見た客室。
大きなスーツケースも広げられるスペースがあります。
壁側にはテレビ、下の引き出しには浴衣、横には加湿器付空気清浄器。
浴衣と丹前。
温泉と客室以外は着用できないということで、結局着ませんでした。
入口ドアの横にはライティングデスク。上にはアメニティとドライヤー、灰皿。
*2018年4月1日から全室禁煙になりました(喫煙所は玄関外)。
wifiもほぼ館内全域で使えます。
アメニティは2人分。
歯ブラシ、かみそり、ヘアブラシ、シャワーキャップコットン、せっけん。
サンナホルのアメニティは、へちま化粧水、洗顔フォーム、ナチュラルトリートメントシャンプー4袋。
サンナホルは国産のメーカーですが、世界のセレブに愛される商品だそうで、ノンシリコンの本格自然派シャンプーは1本1万円以上します。知らなかった・・・。
入口から見て左側には冷蔵庫、クローゼット、トイレのドア。
冷蔵庫とクローゼット。
クローゼットの中には部屋用のスリッパと大浴場用のタオル。
クローゼットの扉には大浴場入口の暗証番号が貼ってあります。
大浴場は別棟にあり、入口で暗証番号を入力する仕組みになっています。
冷蔵庫の上にはお茶セット(緑茶、紅茶のティーバッグとチョコクッキー)、電気ポットと冷水ポット。
奥にあるウィスキーの小瓶とナッツは有料です。
冷蔵庫の中には缶ビール2本とミネラルウォーター2本。こちらも有料。チェックアウト時に自己申告制です。
ドリンクとナッツの価格。
館内大浴場近くにはドリンクの自販機もあります(酒類はなかったかもしれません)。
ちなみに、湖畔の一軒宿なので歩いて行ける範囲にはコンビニ、雑貨店はありません。
お酒を飲む場合には1階のバーを利用することになるのでしょうか。18:00~21:00
トイレはウォシュレット
入口から見て右側にはバス。
バスタブは長くてやや浅いタイプ。
トイレ、バスは一昔前の外国のホテルのような感じです。
場所柄、釣りや散策をする人が多いためか、天気の案内まで。
中禅寺湖の釣りは岸釣りが4月1日午前5時解禁、船釣りは4月20日午前5時からになります。
2018年5月現在もヒメマス、ワカサギ以外はいまだにセシウムの影響でキャッチ&リリースのみです。
デジタル一眼レフカメラのレンタルの案内。
2時間2,000円~。たまにしか使わないから買うよりも安いですね。
カーテンの向こうはテラスになっています。
テラスは1坪ほどのスペース。
翌朝は晴れていたので木立の向こうに中禅寺湖が見えました。
外はマイナス4度でしたが、とにかく空気が美味しくて気持ちいいです!
夏~秋は葉が生い茂ると湖は見えなくなるかもしれません。
右の山はどこだろう。男体山はホテルの裏側にあります。
右下に見えるのはフロントとラウンジのある建物。
朝は車も通らず、小鳥のさえずりだけが響いていました。
お部屋の紹介は以上です。
【2階のティーラウンジ】
階段の雰囲気が素敵だったので、写真を撮りながら下りていくと2階にはティーラウンジがありました。
利用時間は15:00~22:00まで。
ソファーセットが4~5か所あります。
窓際には紅茶とコーヒーのセルフサービス。
紅茶はドイツ製、コーヒーは横浜馬車通りの老舗店の豆と日光の天然水を使用しているそうです。
本棚には色々なジャンルの本
雑誌
奥には3D写真を鑑賞するスペース。
フィルムのような小さな写真を箱に入れると3Dで見えるというもの
金谷ボートハウスの写真
他にも中禅寺湖周辺の写真がたくさんあります。
【1階のギフトショップ】
1階レストランに向かう途中にはお土産コーナーがあります。
営業時間は9:00~17:30まで
置いてある商品は、日光のたまり漬け、地酒、金谷ホテルで使用してる紅茶・ジャム・ワイン、日光彫のお盆や小物等。
金谷ホテル特製の御朱印帳なんていうのもありました。
金谷ホテルといえば定番の百年ライスカレー。他にビーフシチュー、クッキー。
金谷ベーカリーのパンはありませんでしたが、以前日帰り入浴で気になっていたカレーパイ。
前日8時までにフロントで予約してチェックアウトの時に受け取りました。
帰りのおやつに全部食べてしまいました^^
サクサクのパイの中にカレーのルーが入っています。美味しいですよ。
【金谷ホテルの歴史】
売店のさらに奥には金谷ホテルの歴史を示すギャラリーがありました。
扉があるのは会議室兼バンケット(結婚式もできます)。
「金谷ホテル」の始まりは、ローマ字を発明したアメリカ人のヘボンが日光を訪問した際に宿泊先に困っていたところ、金谷善一郎(創業者)が自宅に招いたのがきっかけです。
その後、武家屋敷である自宅の一部を改装し「日光カッテージ・イン」(日光金谷ホテルの前身)を開業しました。
英国人旅行家イザベラ・バード女史がつづった「日本奥地紀行」によると、金谷宅での滞在と日光はかなり気に入ったようで2週間近く滞在しています。その内容が紹介されてから、欧米人の間で日光は憧れの観光地となりました。
「日光金谷ホテル」には日本の皇族はもちろん、英国の王室、アインシュタイン、ヘレン・ケラー、チャップリンも訪れています。
「中禅寺金谷ホテル」開業当時の写真でしょうか。外国人も大勢写っています(この写真はティーラウンジにあったもの)。
GHQに接収されていた当時の写真。昭和25年には全焼してしまったそうです。
マッカーサーの写真
昭和天皇・皇后両陛下ご訪問
蔵出し写真集も販売しています。
ヘボン博士が変遷した日本最初の和英辞典『和英語林集成』の復刻版。
初代総長を務めた明治学院大学創立150周年記念に復刻されたそうです。
ご自由にご覧くださいというので開いているページを見てみました。
「侍女」より先に「腰元」と書かれている所に時代を感じます・・・。
【中禅寺金谷ホテル ボートハウス】
ホテルの向かいの湖畔には「中禅寺湖畔ボートハウス」があります。
中禅寺金谷ホテルがGHQに接収された際、アメリカの水辺のリゾートをモデルにホテルの付帯施設として建設されました。
以前は白鳥の足こぎボートのレンタルと小さなレストランがあったように記憶していますが、現在は栃木県の観光施設として復元整備され、休憩所として利用したり内部を見学できるようになっています。日光の避暑地としての歴史やベルギー大使館から寄贈されたボートも展示されています。
湖畔の遊歩道沿いにあるので、散歩の途中にボーっと景色を眺めるのには最高の場所です。
開館:4月1日~11月30日 6月~11月は無休(その他は水曜定休)
料金:無料(協力金任意)
【中禅寺金谷ホテル お部屋の感想】
今どきのゴージャスでモダンなリゾートホテルとは違い、どこか懐かしさを感じさせるレトロな趣と老舗らしい風格がありました。
廊下から扉を開けるとすぐにベッドというのが少々味気ない感じがしましたが、設備やアメニティは十分でした。
2階のティーラウンジや1階の暖炉のあるラウンジもリラックスできる空間で良かったです。
接客は堅苦しくなく、つかず離れずで、若い人でも一人旅でも老舗だからと気おくれすることなく過ごせると思います。
レストランでのサーブはマニュアル的ではないベテランの対応が老舗らしさを感じました。
部屋の造りや料理にしても、悪く言うと田舎らしいあか抜け切れていない感じもしますが、そこがかえって落ち着きました。
周囲の環境と館内の静かな雰囲気(オフシーズン限定)、温泉は文句がないので、トータルではとても満足できるホテルでした。
部屋の広さ ★★★★4.0
設備 ★★★★4.4
アメニティ ★★★★4.6
ホテルの雰囲気 ★★★★4.6
接客サービス ★★★★4.5
【中禅寺金谷ホテル 宿情報】
チェックイン/チェックアウト 14:30~/~11:00
クレジットカード 〇
携帯電話送受信〇(auのみ客室内でのご利用△) wifi〇
エレベーター〇 バリアフリー〇
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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