【三重】榊原温泉 湯元 榊原館 [日帰り温泉 湯の庄] ★★★+

三重県津市にある「榊原温泉 湯元 榊原館 」の入浴レポートです。

最終更新日 2020/1/11 訪問日 2018/7月中旬

【榊原温泉 湯元 榊原館 】基本情報

sさかきばらおんせん ゆもと さかきばらかん

住所:〒514-1251 三重県津市榊原町5970
TEL:059-252-0206
公式サイト

⇒「榊原温泉 湯元 榊原館 」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ

【宿泊料金】

1泊2食付 13,110円~28,230円 お一人様△ 素泊まり× 湯治× 自炊×
1泊朝食付8,790円~

口コミ評価:Google 4.0点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆三重県で源泉かけ流しの温泉を探している
◆硫黄の香りのするヌルトロするお湯が好き
◆ぬる湯が好き


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【日帰り入浴】

営業時間:9:00~1900受付(2-0:00閉館)利用2時間まで
料金:大人1,000円(タオル・レンタル作務衣付) 小人500円
貸切風呂:3,000円/50分1組 *予約不可 最終受付17:00
バスタオルレンタルあり

食事処
@喫茶十六夜 喫茶営業9:00~17:00 ランチ11:00~13:00
@つるつる亭 土日祝のみ営業 ランチ11:00~13:30L.O.
無料休憩あり

 

【東海一のぬる湯の名湯!榊原温泉 湯元 榊原館(湯の庄)】

 

「榊原温泉」は、清少納言の枕草子に有馬温泉、玉造温泉に並ぶ「日本三名泉」として登場した歴史ある温泉です。

枕草子では「ななくりのゆ」という名前で表現され、現在の源泉名も「七栗の湯」となっています。

 

三重県の温泉というと、長島スパーランドが有名ですが、東日本在住の人にはあまり三重県の温泉というのは知られていませんね。それもそのはず、完全かけ流しの温泉というのは極々わずかしかありません。

その中でも個人的には東海地方で一番の泉質と思っているのが「榊原温泉 湯元榊原館」の源泉浴槽です!

 

榊原温泉にある7軒の宿+2軒の日帰り入浴施設うち、自家源泉を持ちなおかつ非加温源泉の浴槽があるのは「湯元榊原館」だけなのです。

ずっと気になりつつもようやく三重県に行く機会があったので日帰りで立ち寄って来ました。

宿泊しようか悩んだのですが、体調が悪くて長居無用ということで今回は断念しました(T_T)

温泉街の路地に入ってくるとひときわ目立つ大型の建物。

これほど大きな旅館だとは知らずにビックリしました。

旧館(月の館)、本館(花の館)、新館(夢の館)とあってレトロな和室から露天風呂付客室まで価格帯も様々です。

お一人様は平日のみ可。

ちなみに、お隣は「清少納言」というそのまんまの名前の旅館で、こちらも大きな建物でした。

 

【日帰り専用の建物まである榊原館】

「榊原館」の日帰り入浴は「湯の庄」という日帰り専門の建物で受け付けています。

お風呂自体は旅館の大浴場と共用なのですが、脱衣室や休憩スペース、食事処は独立しています。

後から公式サイトを見て驚きましたが、1台2,000円で車中泊も受け付けているそうで、一体どういうコンセプトの旅館なのかとびっくりしました。これで一晩中温泉も利用できれば利用しない手はないですが、トイレしか利用できないそうです^^

 

話を戻しまして、「湯の庄」の館内に入ると正面に受付、右に靴ロッカーがあり、料金を支払うとフェイスタオルとレンタル作務衣を渡されます。

旅館の建物にある大浴場には貴重品ロッカーやカギ付のロッカーがなく、棚と籠しかありません。数も少なく、宿泊者と共用なので「湯の庄」の脱衣所で着替えて手ぶらで出かけてくださいということのようです。

浴室には携帯電話やカメラの持ち込みはできないので(もちろん撮影も禁止)、持込防止という意味もあると思われます。

レンタル作務衣と持ち帰り可のフェイスタオル。

バスタオルのレンタルは別途200円です。

日帰り用の「湯の庄」の脱衣所にあるロッカーは100円返却式になっているので、着替える前にコインを忘れずに。

脱衣所から休憩室や自販機のある廊下を通り過ぎると大浴場のある建物に入ります。

 

「湯元榊原館」のお風呂は、

  • 男性用大浴場 加温内湯1 源泉内湯1 加温露天風呂1
  • 女性用大浴場 加温内湯1 源泉内湯1 加温露天風呂1
  • 貸切露天風呂3(日帰り・宿泊ともに有料)

があります。

 

男女別の大浴場は日帰り温泉と共用です。

「もえぎ」と「むらさき」という名前の大浴場が日替わりで男女入替になっています。

写真で見る限り浴槽のサイズと形は多少違い、「むらさき」の方が源泉浴槽がやや大きめの造りになっています。

訪問した日は「むらさき」が女性用、「もえぎ」が男性用でした。

 

貸切露天風呂は宿泊棟にありますが、日帰りでも利用できます。

以前は宿泊者専用の露天風呂があったそうですが、現在はなくなってしまい有料の貸切露天だけになったそうです。

 

【男女別大浴場 むらさきの内湯】

先ほど書いたように、脱衣所は棚に籠があるだけ、籠も20個あるかないかで、日帰りと宿泊者兼用では若干狭く感じるスペースでした。

洗面台とドライヤーは4~5か所ありました。

それに反して浴室はかなり広く、内湯のスペースは50畳以上ありそうです。

*画像は宿提供/じゃらん又は近畿日本ツーリストを掲載しています。

こちらは入口側から見た「むらさき」のメインの浴槽(加温)

赤御影石の縁にブルーのタイル張りの浴槽で20人~30人サイズ。

写真に比べると実物はやや古びた感じで、かんぽの宿や国民宿舎にありそうな公共の宿のお風呂のようでした。

 

循環ろ過は表示されておらず不明。ただし清掃時に塩素消毒とあるので加温加水なしかと。塩素臭はしませんでした。

洗い場のシャワー台から見た「むらさき」のメインの浴槽(加温)

中央の石うすのような大理石が湯口になっています。

 

お湯は42度弱、無色透明、ほぼ無味無臭。

加温されていてもヌルヌル、トロトロ具合はなかなかのもの。

ただ、たまご臭は加温のためかほとんど感じられませんでした。

それでも、生源泉を知らなければ、加温した浴槽でも十分特徴的なお湯です。

 

ちなみに、大浴場の加温浴槽と露天風呂、シャワーは共同源泉と自家源泉を合わせて使用しています。

共同源泉は元の温度が不明ですが、おそらく加温した温度が42度前後なのだと思われます。

古くからあった榊原源泉の湯元は「神湯館」の場所だったようですが、現在の共同源泉は市営の日帰り温泉「温泉保養館 湯の瀬」の住所になっています。

 

自家源泉「榊原温泉 榊原市場七栗の湯」浴槽温度40.8~42度 湧出量 190L/分(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)pH?

共同源泉「榊原温泉 榊原市場七栗の湯」浴槽温度40.8~42度 湧出量 190L/分(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)pH?

 

【男女別大浴場 むらさきの源泉浴槽】

入口から見て左側の奥の方に源泉浴槽があります。

非加温の源泉浴槽では100%榊原館の自家源泉を使用しています。

非加温源泉の浴槽は8~12人サイズ。

写真で見る限り「むらさき」の浴室にある源泉浴槽の方が一回り広そうです。

奥から見た非加温源泉の浴槽

中央の石うすのような大理石から非加温の源泉が注がれています。

想像していたよりもはっきりと分かるたまご臭がして、トロトロ具合も加温浴槽より強く感じます。

 

たまご臭と書きましたが、分析書を見た限り硫化水素ガスは書かれていませんでした。

口コミを読むとその時によって匂いがしたりしなかったりらしいです。

トロトロ具合は重曹ではなくアルカリ性によるものと思われます。

 

浴槽内の温度は30度前後。

昼間は37度と熱中症になりなほど暑い日だったので(実際になったのですが^^)、いつまでも入って入れそうな心地よいぬる湯でした。

やはりこの源泉浴槽を目当てに訪れるお客さんが多いので、湯船には常時7~8人いて、肌寒くなると加温浴槽に少しだけ浸かってまた戻ってくるという感じでした。

 

あまり東海方面の温泉にはいく機会がないという方のために他の有名な温泉に例えると、この榊原館の源泉浴槽のお湯は、たまご臭のするぬる湯という点では長野県「田沢温泉 有乳湯」に似ています。でも、田沢温泉はこれほどトロトロしません。

トロトロだけならば由布院温泉に近い感じ。たまご臭+ぬる湯+トロトロを併せ持つ温泉というと「ホテル祖谷温泉」の露天風呂に近いかもしれません。ただ、祖谷温泉のような強烈な泡付きはありません。

いずれにしても、名湯の良いとこどりをしたような温泉なので、東海一のぬる湯と言って良いと思います。他に全部入ったわけでなくてもそう断言できてしまうほど素晴らしいお湯です。

 

【男女別大浴場 むらさきの露天風呂 為の助】

内湯からガラス戸を開けるとすぐ外に源泉のかかり湯と屋根付の露天風呂があります。

露天風呂「為の助」岩組みのお風呂で10~15人サイズ。

露天風呂のすぐ横には榊原川が流れています。

入口付近の奥の方から

湯舟の温度は42度。入口にあるかかり湯の樽と打たせ湯は非加温源泉。

加温あり、循環ろ過不明、清掃時に塩素消毒、塩素臭なし。

加温したお湯は岩場と湯舟の底から2箇所、細い打たせ湯のようなお湯はぬる湯の源泉でした。

 

内湯の加温浴槽に比べると露天風呂のお湯は鮮度とトロトロ加減がやや劣るように思いました。

それと、露天風呂はすぐ外に川と緑があるのに、天井も鉄筋コンクリートの建物そのままで、造りがちょっともったいないかなという感じがします。

 

【男女別大浴場 もえぎのお風呂】

この日は男湯だった「もえぎ」のメインの浴槽

浴室が縦長になっているのでそれに合わせて窓際に長方形の加温浴槽があります。

写真で見る限り20人~30人サイズでしょうか。

奥の方にちょこんと非加温源泉の浴槽があります。この写真で見る限りは5~6人サイズに見えます。他の写真では写し方が上手なのかもっと広く見えますが、実際のところはどうなのでしょう・・・。「むらさき」の方が広いのは間違いないと思います。

別の角度から見た源泉浴槽は10人くらい入れそうに見えます・・・。

湯口は神社の屋根の形をしています。

「もえぎ」の大浴場にはほぼ同じ造りの露天風呂「おそめ」があります。

 

【日帰り温泉 湯の庄と源泉神社】

「湯の庄」の建物中ほどにある休憩スペース。

畳敷きに4人掛けのテーブルが5つくらいありました。

飲食物の持ち込みは不可だそうです。

大浴場の前には飲泉所もあります。

蛇口が神棚の形をしています。

旅館の方に向かう廊下には「源泉神社」と書かれた本物の神社がありました。

 

榊原温泉は、榊原町にあるのですが、榊が多く自生していたことから名付けられた地名です。榊といえば神棚にお供えする葉。

伊勢神宮の近くにあることから昔からお伊勢参りの前に禊ぎをする「湯垢離(ゆごり)の地」であったり、温泉街には温泉大明神(大己貴命、少彦名命)を祭る「射山神社」という小さいながらも色々な伝説のある神社があって、神社とは縁の深い温泉のようです。

これだけ神社と縁が深いと開湯伝説も神がかっていそうですが、冒頭に出てきた枕草子の三名泉で有名になってしまったため、開湯の歴史の方がうやむやになってしまったそうです。

 

【榊原温泉 湯元 榊原館 温泉の感想】

泉質重視の温泉ファンの間では、榊原館のお湯は三重県内でナンバーワンという呼び声が高いので、かなりハードルを上げての訪問でしたが、源泉浴槽は期待以上でした。

東海一のぬる湯と書きましたが、全国的に見てもかなりのレベルです。

 

旅館の方はというと、外観からしか判断できませんが、建物自体は大箱の観光ホテルなのでそれほど好みではないです^^ でも、泉質は抜群なので、伊勢志摩方面に行く機会があれば筆頭候補に挙がる宿だろうと思います。

ネットで出ている一人旅プランは高いので(花の館と夢の館しかない)、一人旅で考えている方は直電予約の方がいいかもしれません。

 

泉質 ★★★★4.6(源泉浴槽)

お風呂の雰囲気 ★★★3.8

清潔感 ★★★3.8

接客サービス ★★★★4.0

 

⇒「榊原温泉 湯元 榊原館 」をインターネットで予約する

 

【榊原温泉 湯元 榊原館 温泉情報】

◆お風呂

男女別大浴場 内湯各2 露天風呂各1 貸切露天風呂3

◆源泉  H27.10月の分析書

@源泉浴槽
自家源泉「榊原温泉 榊原館七栗の湯」泉温31.2度 湧出量 230L/分(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)pH?
蒸発残留物 ―mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)340mg/kg 成分総計340mg/kg
メタケイ酸44mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

@大浴槽・露天風呂・シャワー (榊原館七栗の湯・市場七栗の湯)
「榊原温泉 榊原市場七栗の湯」浴槽温度40.8~42度 湧出量 190L/分(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)pH?
蒸発残留物 ―mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)340mg/kg 成分総計340mg/kg
メタケイ酸50.8mg/kg
態様:加温あり、循環ろ過不明、清掃時に塩素消毒あり、塩素臭なし

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



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