【大分】鉱泥温泉 日帰り入浴 & 坊主地獄 見学 ★★★★

大分県別府市の坊主地獄にある泥湯「鉱泥温泉」の日帰り入浴レポートです。

最終更新日 2022/2/17 訪問日  2016/9月中旬

【鉱泥温泉】基本情報

こうでいおんせん

住所:〒874-0842 大分県別府市小倉6
TEL:0977-66-0863
公式サイトなし

【宿泊料金】

なし 日帰り入浴専門

鉱泥温泉の口コミ評価:Google 4.5点/5.0点

【鉱泥温泉はこんな温泉です】

◆別府地獄めぐり「坊主地獄」の敷地内にある日帰り入浴施設
◆サラサラとした熱めの灰色の泥湯で泥パックはできない
◆温泉につかる→上がる→乾かす→またつかるを繰り返す独特の入浴方法


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【日帰り入浴】料金値下げ

営業時間
8:00~12:00(3月~11月)
8:15~12:00(12月~2月)
料金:大人800円 小学生700円
定休日:木曜日(悪天候時その他不定休あり)

アクセス

◆車
大分道「別府IC」より県道11(九州横断道路)経由、鉄輪・別府観光港方面へ3分。坊主地獄敷地内。
ドラぷら
◆電車
JR「別府駅」西口前より亀の井バス2番線「竹の内経由 鉄輪線」、5番線「野口原経由 APU線」、24番線「新港町・鉄輪経由 APU線」、27番「鉄輪・扇山団地線」、41番線「サファリ線」で「本坊主」下車、徒歩1分。
Yahoo!路線情報
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約

地図

【坊主地獄の源泉を使用した泥湯  鉱泥温泉 日帰り入浴】

 

「鉱泥温泉」は、「坊主地獄」敷地内にある日帰り入浴施設です。

*「坊主地獄」は「鬼石坊主地獄」とは別の施設です。

 

「坊主地獄」自体、「地獄めぐり」の共通券には含まれておらず、

「鉱泥温泉」も別府の日帰り温泉本で紹介されていることはほとんどなく、

マニアにしかあまり知られていない温泉です。

 

営業時間も8:00~12:00の4時間だけと短いので、

観光をしているとついつい忘れてしまうかもしれません。

 

でも、「別府温泉保養ランド」とはまた違った泥湯を楽しめます!

 

 

「鉱泥温泉」のお湯は「坊主地獄」にある泥湯と緑礬泉(と推測)の源泉を引いています。

「鉱泥」という名の通り泥湯がメインの温泉なのですが、

お湯はサラサラしているので、手で泥をすくってパックすることはできません。

 

その代り、泥湯の中につかっては外に上がって自然乾燥をする

というのを繰り返す独特の入浴方法になっています。

「坊主地獄」は、別府鉄輪温泉から明礬温泉に向かう

国道500号線と県道11号線が交差する「坊主地獄先」交差点の角に入口があります。

 

「坊主地獄」の駐車場に入ってすぐ左付近に「鉱泥温泉」の入口があります。

「坊主地獄」の建物は駐車場の一番奥にあります。

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「坊主地獄」の駐車場内にある「鉱泥温泉」の看板。

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看板の矢印に従って階段を上がって50mほど歩くと建物が見えてきます。

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敷地の中は整備された庭園風になっています。

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「鉱泥温泉」の建物に到着。

入ってすぐ左に受付があります。

共同浴場のような佇まいですが、市営ではないので入浴料は800円とちょっと割高です。

(以前は900円でしたが最近値下げされたようです)

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受付から靴を脱いで上がると休憩スペースがあります。

 

衝立の裏が男女別の脱衣所と温泉の入口となっています。

左が女湯、右が男湯。

 

中は3畳くらいのスペース。

壁半分に鍵付ロッカー(無料)があり、もう半分に鏡、ドライヤー2台ありました。

 

ドライヤーがあっても浴場に洗う場所はなく、

泥湯がついた髪をお湯で流して濡れた髪を乾かすためのものという感じです。

 

「鉱泥温泉」のお風呂は、

  • 男性用大浴場 緑礬泉の露天(大)1 泥湯露天1 内湯(小)
  • 女性用大浴場 緑礬泉の露天(小)1 泥湯露天1 内湯(小)

があります。

 

浴場内は現在撮影禁止でしたので、文章のみで説明します。

 

女湯の方は脱衣所から出て正面に横長の長方形のコンクリートの浴槽が1つあります。

幅が4mくらい、奥行きが1.5mくらい。

左側1/4ほどが立ち湯できる深さ、右は普通の深さ。

 

高い衝立の向こうは男湯になっており、隙間から少し見えましたが、

男湯の方は女湯の6倍くらいありプールのように広いお風呂でした。ガックリ。

もともとは混浴だったのか、申し訳程度に衝立を立てて浴槽の一部を女性用にしてある感じでした。

 

お湯は半透明の明るい緑色でたまご臭がしました。

「坊主地獄」に「緑礬泉」の池があるので、おそらくそちらの源泉だと思われます。

温度は42度。

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写真は「坊主地獄」の中にある緑色の温泉池。

酸性の緑礬泉ではないかと思われます。

 

浴場は庭園のような造りになっていて、

緑色のお風呂から出て奥に進むと、屋根付の泥湯の露天風呂があります。

コンクリートの浴槽に石の縁取りがしてある長方形のお風呂で、

6~8人サイズの大きさでした。

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イメージ画像(坊主地獄より)

 

透明度ゼロの泥湯。

お風呂は普通の深さですが、手すりにつかまって下りないと足元が見えず少し緊張します。

 

浴槽内の温度は44度弱。熱い!!!

 

30分おきくらいに受付の人がやって来て、泥が沈殿しないように湯もみの棒でかき混ぜていました。

粒子の細かい泥がお湯とよくなじんでいて、サラサラとしています。

浴槽の縁に少しだけ薄い泥の膜が張っていますが、

粘度のようなねっとり感はなく、湯船の底をすくっても泥はつかめません。

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お湯の色は写真のような灰色です(イメージ画像「坊主地獄」より)。

 

→女性用お風呂の写真はこちらのブログに出ています

 

湯舟の周りには木製のベンチがいくつかあります。

3分ほど入ってから泥を落とさずそのままベンチで体が乾くまで休憩し、

また泥湯に入って乾かすというのを繰り返します。

 

泥の粒子が細かいので、体が乾いてもそれほどパリパリした感じにはならず、

むしろ肌がすべすべしてしました。

このお湯ならば石鹸で洗ったりしなくても美肌効果がありそうです^^

5回ほどくらい繰り返しました。

 

もう一つ、泥湯の向かいに小屋があり、その中に真湯の沸かし風呂があります。

1~2人サイズの小さな浴槽で、桶で泥を流すためのお風呂です。

小屋の奥は畳の休憩スペースになっていました。

泥がついたままでは上がれません。

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湯上り後は休憩室で一休み。

牛乳とオロナミンC,水・お茶のペットボトルを売っていました。

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浴室には温泉分析書の掲示がなかったのですが、

聞いてみたら受付の奥から額縁をひっぱり出してきてくれました。

 

左は平成22年の分析書です。

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源泉名「坊主地獄」泉温43.9度 湧出量-(噴気注水)
泉質:単純温泉(低張性弱酸性高温泉)pH4.4
蒸発残留物 455mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)467mg/kg 成分総484計mg/kg

 

右は昭和32年の分析書です。

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源泉名「本坊主地獄(鉱泥)」泉温99度 湧出量-
泉質:硫化水素泉 pH2.3
蒸発残留物 2,482mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)ーmg/kg 成分総ー計mg/kg

 

昔の方が酸性度も高く、成分も濃かったようですね。

 

【坊主地獄 見学】

帰りは坊主地獄を見学しました。

 

営業時間:8:30~17:00 無休(悪天候時は閉鎖)

料金:大人400円 小学生200円

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駐車場の正面一番奥に入口があります。

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坊主地獄の由来。

今から480年前、この場所に「延内寺」というお寺があったのですが、大地震が起こり、寺の地下が突然爆発して建物も住職も吹き飛ばされ一瞬のうちに地底に沈んでしまいました。爆発の後に地底からポコポコと湧き上がる泥湯が坊主の頭のように見えたので、いつしか「坊主地獄」と呼ばれるようになりました。

泥火山の爆発は珍しいため、県の天然記念物に指定されています。

 

「坊主地獄」は15分くらいで廻れます。

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園内は整備された庭園になっています。

この日は雨でしたが、「坊主地獄」は三大地獄の中でも景勝地として知られているそうです。

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園内には小さな泥地獄がいくつかあります。

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吹き上がる泥で自然とすり鉢状の釜になっています。

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確かに、ポコポコと湯気と共に湧き上がる泥は坊主頭のように見えます。

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こちらも。

この泥湯の中に玉子を入れたらどんな温泉たまごができるのだろう・・・。

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蒸し釜もありましたが、さすがにここで何かを蒸してもいいってわけではないですよね^^

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先ほど「鉱泥温泉」でも取り上げた明礬泉と思われる緑色の池です。

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投げ銭(主に5円玉)の変色が凄いことに・・・。

 

 

【鉱泥温泉 温泉の感想】

 

共同浴場のような素朴な雰囲気で外からも目立たない場所にありますが、

お客さんは遠くから来る常連さんが多いようです。

慣れた感じで泥湯に出たり入ったりを繰り返していました。

 

常連さんが多いと言っても疎外感はなく、

初めてでも受付で入浴方法を教えてくれます。

 

泥湯に浸かった後は肌がしっとりして美肌効果もありそうです。

同じ泥湯でも保養ランドはまた違った楽しみ方ができますよ。

 

入浴だけでもお湯がかなり濃いので満足感があります。

 

泉質★★★★4.6

お風呂の雰囲気★★★★4.0

清潔感★★★★4.2

接客サービス★★★★4.4

 

【鉱泥温泉 温泉情報】

◆お風呂

男女別浴場 一般露天風呂各1 泥湯露天風呂各1 内湯各1

◆源泉

@H22.2の分析書

源泉名「坊主地獄」泉温43.9度 湧出量-(噴気注水)
泉質:単純温泉(低張性弱酸性高温泉)pH4.4
蒸発残留物 455mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)467mg/kg 成分総484計mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

@S32.12月の分析書

源泉名「本坊主地獄(鉱泥)」泉温99度 湧出量-
泉質:単純温泉(低張性弱酸性高温泉)pH2.3
蒸発残留物 2,482mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)ーmg/kg 成分総ー計mg/kg

 

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【泥パックができる温泉】

別府市 別府温泉保養ランド

鹿児島県霧島市 さくらさくら温泉

栃木県那須塩原市 新湯温泉 湯荘白樺

秋田県鹿角市 後生掛温泉 後生掛温泉旅館

 

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