【鹿児島】妙見温泉 おりはし旅館 宿泊 その3 お風呂編

2016年4月にリニューアルオープンした鹿児島県霧島市にある「妙見温泉 おりはし旅館」の入浴レポートです。

【妙見温泉 おりはし旅館】温泉情報

みょうけんおんせん おりはしりょかん

◆お風呂

キズ湯・竹の湯:男女別内湯各2 翌7:00~(20:00~20:30清掃)
山荘宿泊者15:00~10:00 本館・離れ宿泊者15:00~20:00

露天風呂 男女別露天風呂各1 水風呂各1 15:00~23:00  翌6:30~
内湯:男女別内湯各1 本館宿泊者専用 15:00~

藤の湯:露天風呂1   (改修予定)*貸切になる予定
梅の湯:男女別内湯各1 (改修予定)

「おりはし旅館」口コミ総合評価:Google 4.8点/5.0点

【おりはし旅館の温泉の特徴】

◆妙見温泉では唯一の自噴泉・ぬる湯「キズ湯」が名物
◆「キズ湯」は術後の回復、切り傷、虫刺されに定評がある
◆温度も泉質も異なる3本の源泉があり、湯巡りが楽しめる


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⇒「おりはし旅館」のアクセス詳細&予約はこちらのページへ

 

→「妙見温泉 おりはし旅館」の客室情報はその1お部屋編へ

→「妙見温泉 おりはし旅館」のお食事情報はその2お食事編へ 

 

【日帰り入浴】

営業時間:9:00~17:00
料金:キズ湯・竹の湯 500円 露天風呂1,200円
定休日:不定休

 

【妙見温泉 おりはし旅館 宿泊 その3 お風呂編】

 

「妙見温泉 おりはし旅館」は、明治12年(1879年)の妙見温泉で一番古い老舗旅館です。

西南戦争で負傷した薩摩軍人が入浴したところ、傷口によく効く温泉ということで評判になり、

その2年後に薩摩藩島津家の漢方医が湯治宿として開業したのが始まりです。

現在でも「キズ湯」を目当てに訪れる人が多いです。

 

妙見温泉は金気臭のする笹にごりのお湯が多いですが、

「キズ湯」他にない透明な自噴泉のぬる湯になっています。

 

「妙見温泉 おりはし旅館」のお風呂は、

  • キズ湯・竹の湯:男女別内湯各2 (山荘以外の宿泊者は利用時間の制限あり)
  • 露天風呂 男女別露天風呂各1 水風呂各1
  • 内湯:男女別内湯各1 (本館宿泊者専用)
  • 藤の湯:露天風呂1 (改修予定で貸切風呂になる予定)
  • 梅の湯:男女別内湯各1 (改修予定)

があります。

 

離れの客室には全室露天風呂と内湯がついています。

 

「おりはし旅館」は、2016年4月に全面リニューアルされました。

本館は土台から改修工事をし、離れの客室も10室に増設、

露天風呂は大幅にリニューアルされたので、以前とはかなり趣が変わっていると思います。

 

*訪問したのは、2016年9月末です。

 

【妙見温泉 おりはし旅館  別館山水荘 キズ湯・竹の湯】

まずは、名物のキズ湯からご紹介します。

「キズ湯」は、「別館 山水荘」の館内にあります。

*「別館 山水荘」は、現在、素泊まり・自炊専用になりました。

「別館山荘」は「おりはし旅館」の入り口から左奥にあります。

竹林に囲まれた手入れされた小路を歩くのも楽しいひと時です。

「別館 山水荘」の建物。

「別館 山水荘」は、他の宿泊棟とは独立していて、フロントあり、専属の仲居さんがいます。

受付と1階の廊下

自炊棟とはいえ、床はピカピカ、新しくて清潔感があります。

「キズ湯」の入り口前の廊下。

「キズ湯」の入口と男女別の入口。

女性用脱衣所

無料ロッカー、洗面台、ドライヤー、替えのタオルが置いていあります。

お風呂場もリフォームしたのか、新しくて綺麗です。

湯花が多いのでゴミと勘違いする人が多いのか、「キズ湯」の注意書きがあります。

 

キズ湯・竹の湯の利用時間は、

  • 山荘宿泊者15:00~10:00
  • 本館・離れ宿泊者15:00~20:00 7:00~10:00

(20:00~20:30は清掃、男女入替えなし)

となっています。

日帰りでも利用できます(大人500円)。

 

ちょうど夕食時にお湯を入れ替えていました。

左が「キズ湯」、右が「あつ湯(竹の湯)」の浴槽です。

浴室は6畳くらいでやや狭め。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 キズ湯】

 

「キズ湯」の浴槽は3~4人サイズと小さめです。

お湯は透明な琥珀色をしています。

 

湯船の温度は33度くらい。

夏場にはウトウトしてしまうくらい居心地の良いぬる湯でした。

 

敷地内にある自噴しているお湯をそのまま注いでおり、

あえて小さい湯船にして鮮度を保っているのだと思います。

 

 

夕方は水にふやけた花節のような大きな湯花が大量に舞っていましたが、

午後8時にお湯を入れ替えるので、翌朝は湯花も少な目になっていました。

 

 

@キズ湯
源泉名「―」泉温35.7度 湧出量30L/分(自噴泉を貯湯槽にためポンプで圧送)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.3

浴槽の底と浴室はもともと黒タイルですが、オーバーフローした後の床は完全に茶色く変色しています。

 

「キズ湯」は、成分の数字だけを見ると特に濃いお湯というわけでもなく、

虫刺されや術後でないと、「キズ湯」のありがたみはそれほど感じないのかもしれません。

でも、鮮度が良くてお湯のパワーを感じるとても居心地の良いぬる湯です。

 

仲居さんの話では包丁で切った指先の血がすぐに止まるほどだそうで、

前の晩に聞いていたら自傷して試したかも・・・なんてね。

 

「キズ湯」をはじめに紹介しましたが、隣の「あつ湯」で体を温めてから入浴するのが効果的です。

 

「キズ湯の効果的な入浴方法」

@入浴前に温かいお湯で身体を洗い、油脂を洗い落とし、毛穴を開いた状態の方が成分吸収が良いです。
@入浴時間は20分位がもっとも有効です(医学的にも証明されています)。
@1日2~3回の入浴が適当です。それ以上入浴しても身体に耐性が出来て、あまり有効ではありません。

「キズ湯の適応症」

浴用:切り傷、術後の傷、筋肉・神経の組織回復、アトピー性皮膚炎、火傷、虫さされ、化粧・金属アレルギーによるかぶれ、冷房病等の自律神経の回復

 

【妙見温泉 おりはし旅館 竹の湯(熱めの湯)】

隣にあるのは「竹の湯」(熱めの湯)です。

ほとんど透明度のない茶褐色のにごり湯です。

 

温度は43度とやや熱め。

身体がシャキッとする良いお湯です。

浴槽の隅に蛇口があり加水できるのですが、その蛇口からは「キズ湯」が出てきます♪

透明度は10センチ以下。

 

見た目は濃い色ですが、金気臭は穏やか、味はかなり鉄くさいです。

炭酸水素ガスの含有量はなかなか多いのですが、温度が高いので泡つきはなかったです。

でも、成分は濃く、短時間で身体がポッポとしてくるお湯です。

 

@熱めの湯(竹の湯)
源泉名「―」泉温49.2度 湧出量63L/分(掘削・自噴)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.3

湯船の淵も床も成分が堆積しています。

シャワー2台とシャンプー2種類おいてあります。

シャワー周りの床もすごいことになっています。

 

温泉目当てで「おりはし旅館」に宿泊する人は、やっぱり「キズ湯」にばかり入っているようです。

本館・離れの宿泊者は20:00~翌7:00までは入浴できないので、

「キズ湯」に一晩中浸かりたい場合には「山水荘」に泊まるのがいいのでしょうね。

 

 

【妙見温泉 おりはし旅館 露天風呂 えのきの湯】

続いて露天風呂へ。

露天風呂は、「おりはし旅館」の敷地に入って右側、本館の奥にあります。

 

露天風呂の利用時間は、15:00~23:00  翌6:30~ (要確認です)

日帰り入浴でも利用できます(大人1,200円)

露天風呂の入り口と向かいの東屋。

リフォームされた脱衣所。

無料ロッカー、洗面台、ドライヤー、替えのタオルが置いてあります。

ドアから出ると、正面に洗い場、左に露天風呂があります。

露天風呂は20人くらい入れる大きさです。

先ほどの「キズ湯」とも「竹の湯」とも違い、笹にごりのお湯です。

一般的に妙見温泉では緑褐色のにごり湯が多いと思います。

お湯の透明度は50センチくらい。

奥にある湯口からはザブザブトとお湯がかけ流されています。

湯口の温度は46度、湯船の温度は真ん中で43度、端の方でも42.5度ありました。

 

露天風呂の分析書はありませんでしたが、本館内湯と同じ源泉だと思います。

 

金気臭は穏やか。

インパクトはそれほど強くないですが、短時間で温まるお湯です。

 

@内湯の分析書より
源泉名「妙見21号」泉温47.4度 湧出量-(-)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.6

露天風呂の入口付近からの眺め。

 

以前の写真を見ると、湯船の周りにはモコモコとシダが生い茂っていて、

「おりはし旅館」の中ではおまけのような存在というか、若干放置気味のお風呂でしたが、

今どきの温泉旅館にあるモダンな露天風呂になりました。

 

露天風呂は宿の敷地の中にあり、外の景色は庭の竹林と離れの建物が見えます。

湯舟の入口近くにある大きな岩は以前と変わりなくあります。

露天風呂の脇にはちょこんと壺湯がありました。

が、入ると冷たい!

温泉ではなく、湧水だったようで、温度は19度でした^^

サウナの横にある水風呂と同じくらいの温度です。

壺湯からの眺め。

 

露天風呂は夏場にしてはやや熱めの設定だったので、

水風呂と行ったり来たりすると長居できました。

交互浴すると飽きることがなく、この壺が置いてあったのは嬉しいです。

露天風呂のシャワーが2台ありました。

洗い場の上には屋根がありますが、屋外なので冬は寒いかも。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 本館 内湯】

本館にある内湯は男女別の浴槽が1つずつあります(男女入替えなし)。

内湯は、本館宿泊者専用で利用時間は15:00~翌10:00

本館宿泊者が一晩中利用できるのはこのお風呂だけです。

本館の客室は3室しかないので、貸切状態でした。

内湯は本館1階渡り廊下の奥にあります。

脱衣所には脱衣棚と洗面台、ドライヤーが置いてあります。

他とは違い、内湯だけは替えのタオルが置いてありませんので、部屋から持参します。

浴室は4畳半ほどの広さ。壁の隅に扇形の2~3人サイズのお風呂が1つだけあります。

温度は42.5度。

 

源泉は露天風呂と同じだと思います。

透明度のやや高い緑褐色をしており、優しい金気臭がします。

加水用の蛇口がありますが、ぬる目の源泉を使用していました。

 

@内湯
源泉名「妙見21号」泉温47.4度 湧出量-(-)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.6

内湯にはシャワー台が3つありました。

キズ湯も露天風呂も深夜早朝には入浴できないので、先に2つのお風呂にゆっくり入り、

最後に内湯で髪を洗いました。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 藤の湯&梅の湯】

最後に、「おりはし旅館」の館外には「藤の湯」と「梅の湯」があります。

2016年9月末現在はまだ改装予定ということで利用できませんでした。

別館「山水荘」の入口手前にある「藤の湯」。

3~4人サイズの長方形の露天風呂です。

*以前は「熱めの湯」(竹の湯)を利用していたそうなので、おそらくそうなるのかなと。

改修後は貸切風呂になる予定だそうです。

本館の裏手にある「梅の湯」。

「梅の湯」は男女別に1.5人サイズの小さな内湯があります。

女湯の方には打たせ湯もあるということですが、見学していないので詳細は分かりません。

源泉は本館の内湯・露天風呂と同じだと思われます。

こちらは改装したら日帰りでも利用できるようにする予定だそうです。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 足湯】

「おりはし旅館」に入ってすぐ正面にある事務所の横には

4~5人で利用できる足湯スペースもあります。

笹濁りのお湯なので、露天風呂と同じ温泉なのかな。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 温泉の感想】

3本の源泉に趣の異なる浴槽があり、1泊では十分に堪能できない宿でした。

リニューアルしたばかりでどの風呂も清潔感があり、女性でも安心して入浴できます。

 

今回は傷口がなかったので「キズ湯」の効能は実感が沸きませんでしたが、

とにかく居心地の良いぬる湯で、湯巡りをした後はやっぱり「キズ湯」に戻って来てしまいました。

 

露天風呂以外の湯舟は小さいですが、

夏場だったからかお客さんも少なく、貸切状態で利用できたのは贅沢でした。

 

泉質★★★★4.3(キズ湯4.6 竹の湯4.4 その他4.2)

お風呂の雰囲気★★★★4.4

清潔感★★★★4.4

 

⇒「おりはし旅館」をインターネットで予約する

 

【妙見温泉 おりはし旅館 源泉情報】

◆源泉

@キズ湯 H21.8の分析書
源泉名「―」泉温35.7度 湧出量30L/分(自噴泉を貯湯槽にためポンプで圧送)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.3
蒸発残留物 1,000mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,328mg/kg 成分総計1.648mg/kg
炭酸水素イオン 659.5mg/kg 遊離二酸化炭素319.4mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

@熱めの湯(竹の湯・藤の湯) H21.8の分析書
源泉名「―」泉温49.2度 湧出量63L/分(掘削・自噴)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.3
蒸発残留物 1,624mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)2,279mg/kg 成分総計2,943mg/kg
炭酸水素イオン 1,189mg/kg 遊離二酸化炭素664.3mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

@内湯(本館・梅の湯) H27.8月の分析書
源泉名「妙見21号」泉温47.4度 湧出量-(-)
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.6
蒸発残留物 1,528mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)2,310mg/kg 成分総計2,521mg/kg
炭酸水素イオン1,268mg/kg 遊離二酸化炭素 210.8mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

 

 

→「妙見温泉 おりはし旅館」宿泊レポ その1 お部屋編   

→「妙見温泉 おりはし旅館」宿泊レポその2 お食事編 

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。

 



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