【鹿児島】妙見温泉 おりはし旅館 宿泊 その1 お部屋編 ★★★★

2016年4月にリニューアルオープンした「妙見温泉 おりはし旅館」の宿泊レポートお部屋編です。

最終更新日 2020/5/12 訪問日  2016/9月下旬

【妙見温泉 おりはし旅館】基本情報

みょうけんおんせん おりはしりょかん

住所:〒899-6506 鹿児島県霧島市牧園町下中津川2233
TEL:0995-77-2104
公式サイト日本秘湯を守る会宿紹介ページ

*2020/5/15から営業を再開する予定です。

⇒「おりはし旅館」のアクセス詳細&予約はこちらのページへ

【宿泊料金】

1泊2食付 本館 16,200円~ 離れ 27,000円~ お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応× 自炊×
山水荘 素泊まりのみ 5,400円~

口コミ評価:Google 4.8点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆日本秘湯を守る会のファン
◆風情のある純和風旅館が良い
◆露天風呂付離れの客室のある宿が良い


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→「妙見温泉 おりはし旅館」のお食事情報はその2お食事編へ

→「妙見温泉 おりはし旅館」の温泉情報はその3お風呂編へ

 

【日帰り入浴】

営業時間:9:00~17:00
料金:キズ湯・竹の湯 500円 露天風呂1,200円
定休日:不定休

 

【妙見温泉 おりはし旅館 本館宿泊 その1 お部屋編 】

 

「妙見温泉」は、鹿児島空港からわずか車で15分の距離にある

天降川(あおもりがわ)沿いに十数軒の宿が並ぶ温泉街です。

 

「おりはし旅館」は天降川沿いから少し離れた静かな一軒宿で、

温泉街にある他の宿とはかなり趣の異なる何とも言えない風情を醸し出しています。

 

「おりはし旅館」の創業は明治12年(1879年)。

妙見温泉のはしりとなった老舗旅館です。

大正時代に建てられた築100余年の趣のある純和風の本館と、

「キズ湯」と呼ばれるぬる湯の自噴泉で知られています。

 

「日本秘湯を守る会」の中でもとても定評のある宿なのですが、

経営者一族の後継者がいないため、近年閉館の危機に見舞われました。

 

こんな立派な文化遺産をなくしてはいけないと、有志が立ち上がり法人化。

先々代から仕えていた従業員の協力の下、

日当山の「野鶴亭」で女将を務めていた巻睦子さんが社長・5代目女将に就任。

「本館」あってのおりはし旅館ということで、

多額の費用を投じ、土台工事から本館を全面リニューアル。

戸建の離れも一部新設、全室内湯・露天風呂付にし、

2016年4月に新体制で営業を再開しました。

 

再開当時は折しも熊本地震の直後。

生まれ変わった「おりはし旅館」を知らない方も多いと思いますが、

この機会に宿泊できたので、「おりはし旅館」の魅力を知っていただきたいです!

妙見温泉街の中心部を流れる天降川と妙見大橋。

田島本館から妙見小橋の向こうに見える「おりはし旅館」の建物。

この界隈は以前「折橋」と呼ばれていたそうです。

通り沿いを走っていると、この長い塀と和風建築の建物は資産家の邸宅なのか?と思うほど。

旅館にしては静かすぎる佇まいを見せています。

「おりはし旅館」の入口。

明かりが灯る夜の風景も素敵なのです。

入口から正面に見える平屋の建物はフロント兼事務所。

駐車場は少し離れているので、先に荷物をおろしてから停めに行きました。

 

フロントの裏には林の中に離れの客室が5棟、

右に本館、露天風呂、支流沿いの離れ5棟、その奥に駐車場があります。

左には自炊棟とキズ湯のある別館「山水荘」、その奥にも駐車場があります。

 

7万坪の広大な敷地を持つそうですが、面積のほとんどは裏山なのでしょう。

でも、手入れされた庭の中を歩いて建物の写真を撮るだけでも楽しい宿です。

お土産ショップもあるフロントの建物内で抹茶と水餅をいただきながら記帳。

黒豚丸々1頭もらえるというキャンペーンにも応募し、

本当に当選したらどうしようか等と妄想しつつ、部屋に案内してもらいました。

フロントから右に進むと手入れされた紅葉に囲まれた小路があり、何とも言えない風情が。

たくさん葉が落ちるので、朝5時半から掃き掃除をしているそうで大変そう^^

 

【おりはし旅館 客室タイプと料金】

 

今回利用したのは、本館・平日・1人泊

2食付 15,000円+1人泊のルームチャージ5,000円で、税込合計21,600円のプランでした。

 

以前は1人泊の場合、別館「山水荘」という湯治用の客室しか利用できず、

10年前に2泊した父の話では、簡素な部屋と食事で1万円前後だったと話していました。

 

今回はリニューアルオープンにともない、

全体的にお値段もアップする代わりに料理の内容もグレードアップ。

本館も一人旅で利用できるようになりました。

 

ちなみに、別館「山水荘」の方は素泊まり自炊だけになり、

税込5,400円(休前日1,000UP)となります。

もちろん、素泊まりでは会のスタンプはもらえません^^

 

離れの方は2名以上からの利用となります。

お値段は1泊2食付税込27,000円~48,600円(休前日は料金アップ)。

離れは全室内湯・露天風呂付になりました。

部屋の造りやお風呂の広さはそれぞれ異なります。

 

古くからある離れは文人も愛用していたという「有楽」や、

ゆったりした造りで趣のある「樟庵」が人気です。

新設された川沿いの離れは、写真で見る限りデッキのある「川霧」が素敵です。

⇒離れの各客室の写真は公式サイトで確認できます。

敷地内見取図 *クリックで拡大できます。

離れは手前右上の川沿いと、山側に分かれています。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 本館2階 和室2間】

こちらが本館の入口。

本館は大正時代の建物です。

この写真だけ見たら老舗のお店のようです。

 

本館は土台から見直す大規模な改装工事が行われました。

以前の風情と建築当時の技術はそのままに、

しかし築100年とは思えない綺麗な建物に生まれ変わっていました。

灯がつくとまた風情が増します。

本館の玄関。

オープン祝の胡蝶蘭が飾ってありました。

本館見取図

本館の1階は個室の食事処8室と厨房があり、客室は2階に3室あります。

 

今回は本館に宿泊していたのは一人旅が2組、ファミリーは離れ利用だったようですが、

食事は本館に来ていました。

廊下にはモダン過ぎない和のテイストのあるインテリア。

木の匂いのする階段を上りワクワクしながらお部屋に到着。

「いちょう」と書かれたドアを開けると・・・

縦に長~い廊下。

昔ながらの波を打つガラス窓と古い窓枠がたまらない。外の眺めも素晴らしい。

和室の入口にも「いちょう」の文字。

客室は4.5畳が二間ありました。

トイレも洗面台も別室、角部屋で縁側も3方向にあるので、とても広く感じます!

全室には鏡台と浴衣セット。

クローゼットはありません。

奥の4畳半にはテーブルとテレビがあります。

2間ともエアコンがついていました。

とても築100年とは思えない綺麗で快適な部屋でした。

お茶セットとお茶請け、電気ポットと金庫。

浴衣とタオルセット

浴衣は着替え用にもう1着、他に紫色の作務衣もありました。

 

洗面台とトイレは部屋のドアを入ってすぐ右側にありました。

洗面台も3畳くらいあって広々。後ろのトイレもウォシュレットです。

洗面台の下にはミニ冷蔵庫。

有料ドリンクのビールとお酒、冷水のペットボトルが入っていました。

ドリンクの自動販売機は、露天風呂向かいの東屋と別館山水荘の館内にあります。

アメニティは、歯ブラシ、ヘアブラシ、コットン・綿棒、シャワーキャップ。

パッケージに和のプリントが施してあると何だか豪華に見えます。

洗面台の上にはお茶のお香が置いてあっていい香り。

お茶の匂いは好き嫌いがなくていいですね。

香炉はお土産ショップでも売っていました。

よしずの下がった別の廊下の窓。外には離れと露天風呂の湯小屋が見えます。

床の間の上の飾り。目の細かい欄干障子。

何気ない装飾の一つ一つが風情を作り出しています。

廊下の2方が窓なのでとても明るいです。

部屋の障子も半分はガラスが入っていて夜も明るいため、遮光カーテンがついています。

お布団を敷いたところ。

掛布団はフカフカの羽根布団でした。

 

お部屋の紹介は以上です。

敷地内の通路。外から見た本館の食事処。

川沿いの離れと駐車場。

川沿いの離れは2015年夏以降に新設されました。全室内湯と露天風呂付です。

本館からは少々離れていますが、完全戸建なのでプライベート空間を重視する方におススメです。

写真を見る限りでは、「川霧」の部屋が優雅で良いかと。

フロントのある事務所内のお土産コーナー

薩摩切子に薩摩錫器

黒酢、黒糖、鹿児島ラーメン、銘菓などなど。

 

【妙見温泉 おりはし旅館 お部屋の感想】

 

以前は一人泊だと1万円のプランと聞いていたので、

出掛けるまでは2万円の部屋に泊まるのはちょっと冒険かなぁと思っていました。

でも、一歩敷地の中に入ると別世界の空気が流れており、

特に本館の風情は素晴らしく、感激しっぱなしでした。

 

リフォームしたばかりなので古さはほとんど感じられず、

部屋も広く、設備も十分すぎるくらいでした。

 

温泉も名物のキズ湯を始め、ぬる湯にあつ湯、広い露天風呂に水風呂と、

湯巡りも飽きることがなかったです。

食事も手が込んでいて美味しかったですし、食べる人を喜ばせようという熱意がみられました。

 

そして、何より女将さんの接客が素晴らしかったです。

チームワークで盛り上げて行こうとする姿勢に応援したくなりました。

 

2万円でこれほど安いと感じた宿は他にないかもしれません。

以前宿泊された方もまた違った魅力を発見できると思いますよ。

次回は某宿と思っていましたが、またおりはし旅館に来ると思います。

 

部屋の広さ★★★★4.5

設備★★★★4.4

アメニティ★★★★4.4

宿の雰囲気★★★★4.8

清潔感★★★★4.6

接客サービス★★★★★4.8

 

⇒「おりはし旅館」をインターネットで予約する

 

【妙見温泉 おりはし旅館 宿情報】

チェックイン/チェックアウト 15:00~/~10:00
クレジットカード×
携帯電話送受信△ wifi×
エレベーター× バリアフリー×

 

 

→「妙見温泉 おりはし旅館」 宿泊レポ その2 お食事編

→「妙見温泉 おりはし旅館」 宿泊レポ その3 お風呂編

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。

 



 

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【鹿児島】妙見温泉 おりはし旅館 宿泊 その1 お部屋編 ★★★★」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。しび庵の次はこちらの離れに宿泊しました。3月20日に宿泊です。水明ってお部屋で3月5日にリニューアルされたお部屋で、リニューアル前はお部屋の内風呂からお部屋の露天風呂へ入りに行く時は一旦外に出てから露天風呂に向かってたそうですが、今は大きなガラス戸で出入りが楽になったと仰ってました。更に水風呂が新たに設置されたとの事。お部屋のお風呂も大浴場の露天風呂もキズ湯も堪能しました。あと、お会計時、新たな決済の機械を導入したけど、初めて使用するとの事でたまたまうちの妻が仕事で使ってる決済の機械で教えながら支払いしてました。こちら従業員さんもいっぱいいて活気に溢れてました、食事時は女将さんが挨拶しにまわられしっかりした印象受けました。

  2. kaoruuk 様

    大変ご無沙汰しております。
    不具合でサイトに入れなくなってしまい申し訳ございませんでした。

    おりはし旅館、なつかしいです。
    リニューアルしたばかりの離れに泊まられたということでうらやましい限りです。
    妙見温泉は少し熱めの湯ですので、水風呂があるのは良いですね。

    機械の操作を教えながら支払というのも思い出に残るエピソードですね^^

    公式サイトを見ても離れ中心で紹介されていますが、
    本館は食事処だけになってしまったのでしょうか?

    女将さんは以前と同じ方ならば、とても感じが良いい方だった印象があります。

    また、高級旅館に泊まられた際には是非ともレポートをお願いいたします!

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