長野県茅野市の八ヶ岳山麓にある「唐沢鉱泉」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2022/7/28 | 訪問日 | 2017/8月中旬 |
【唐沢鉱泉】基本情報
からさわこうせん
住所:〒391-0213 長野県茅野市豊平4733−1
TEL:0266-76-2525
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
期間限定営業:4月中旬~1月中旬
※2022年は工事のため10月31日で閉館、2023年4月22日から営業再開予定です。
⇒「八ヶ岳 名湯 唐沢鉱泉」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 13,110円~15,270円 お一人様△ 素泊まり× 湯治× 自炊×
口コミ総合評価:google 4.0点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆ぬる湯が好き、冷鉱泉で打たせ湯がしたい
◆子供連れでも楽しめる宿が良い
◆天狗岳・八ヶ岳縦走の登山基地に
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【日帰り入浴】
※当面の間日帰り入浴は休業です(2022/7/22~)
最新情報はツイッターで確認してください。
営業時間:10:00~16:00
料金:大人700円 小人400円
昼食対応あり
【設備が充実した山の温泉宿 八ヶ岳 唐沢鉱泉 宿泊レポ】
「唐沢鉱泉」は標高1,870m、八ヶ岳連峰・北八ヶ岳の西天狗岳の登山口にある秘湯の一軒宿です。
源泉温度10度の冷鉱泉の打たせ湯と温度の違う加温したぬる湯が楽しめる山のお宿です。
「日本秘湯を守る会」の会員宿です。
八ヶ岳山麓にある「日本秘湯を守る会」の宿は「唐沢鉱泉」と「本沢温泉」がありますが、「本沢温泉」は徒歩でしか行けないほぼ山小屋レベルの宿、「唐沢鉱泉」は普通車でも行ける登山客の多い山の温泉宿です。
「唐沢鉱泉」は山小屋と考えると天国のようだけれど、普通の温泉旅館と思って出かけると多少の不便はある、そんな宿です。
*降雪のため、1月下旬~4月初旬までは冬期休業となります。
【目次】
でお送りします。
【唐沢鉱泉までの道のり】
唐沢鉱泉の最寄駅はJR中央線「茅野駅」、最寄りの高速インターは中央道「諏訪南IC」(東京方面から)、「諏訪IC」(長野市内から)、上信越道「佐久IC」(群馬方面から)となります。
公共交通機関を利用する場合には、「茅野駅」から送迎があります。茅野駅発13:00、16:00の2便(要予約)。
自家用車で向かう場合、手前3キロほどは狭い未舗装の砂利道で多少のデコボコはあるものの、無雪期であればFFの普通車でも問題なく行けます。
今回は、自家用車で「佐久IC」で下りて白樺湖を経由し、唐沢温泉に向かいました。
私のカーナビでは「唐沢鉱泉」で入力して問題なく到着しましたが、一部のカーナビ(特にパイオニア製)では別の登山口に案内されてしまうことがあるようです。唐沢鉱泉の手前にある「フォレストカントリー倶楽部三井の森」( TEL:0266‐76‐2300)で設定するのがおススメです。
蓼科方面から三井の森に向かう途中には「唐沢鉱泉」の看板が要所に出ています。
ほぼ1本道なので迷うことはありません。
三井の森はゴルフ場、その先には別荘地が続きます。
三井の森から3キロほど上がると桜平駐車場に向かう分岐がありますがそのまま直進。
「桜平駐車場」は、夏沢鉱泉~オーレン小屋~天狗岳~硫黄岳~赤岳等の縦走コースの入口です。
桜平駐車場の分岐から先は未舗装の砂利道が3キロ続きます。
狭い道ですが、途中で離合できる待避所もあり、それほど急な上り坂もありません。
車の通りも激しくなく、宅急便のトラックが来ると少し大変なくらい。
途中、天狗岳登山口の駐車場があります。
桜平分岐からノロノロ運転で15分くらいで唐沢鉱泉に到着。
想像していたよりもおしゃれなロッジ風で驚きました!
建物の横には広い駐車場。長野ナンバー2割、その他は首都圏ナンバーが多かったです。
唐沢周辺の案内図
唐沢鉱泉登山口の案内板
県のサイトから電子申請で登山計画書を提出できるのですね~(長野県公式サイト)。
唐沢鉱泉の玄関前に自販機とベンチあり。
登山者は唐沢鉱泉のトイレを100円で利用できます。
日帰り入浴や昼食営業もやっています。
【八ヶ岳 名湯 唐沢鉱泉 お部屋編】
唐沢鉱泉の客室は本館と新館に分かれています。全23室、収容人数100人でかなり大きな宿です。
フロントのある本館の建物。
食事処は本館にあります。
川の上流(登山口)の方にあるのが新館。
新館は1階に談話室と大浴場、2階に客室があります。
本館と新館は内部でつながっていますが、斜面に建っているので本館から見ると上流側にある新館1階が実質3階に当たり、その分階段を上り下りが必要です。
お風呂に近い方が良ければ新館がおススメです。ネットでは指定できないので、電話予約で。
本館入口
玄関前
外観は完全な洋風に見えましたが、中に入ると玄関周りは和風旅館、館内は和風寄りの和洋折衷ペンションのようでした。
床はフローリングでトイレなどの設備は新しいです。
玄関右手にあるフロント。
玄関正面には階段、階段の下はお土産コーナーとソファ(喫煙可)があります。
喫煙所は他に食事処外のベランダ、新館1階談話室外のベランダにありました。
お土産品は箱入りのお菓子、バッジやキーホルダーなどの山の記念品、秘湯シャンプーセットがありました。
玄関右の廊下奥には食事処
階段を上がって客室へ。
荷物運びはありませんが、お風呂や食事の説明を受けながら部屋まで案内してくれます。
本館2階の客室廊下。天井から隙間なくドライフラワーが垂れ下がっています。
噂には聞いていましたが、想像以上に多かったです!
不精な私は掃除が大変だからこんな風にするのは怖いと思ってしまいましたが、館内には置物や剥製が多くてもホコリが見当たらず、すごいなぁと感心しました。
女将さんも従業員さんもテキパキしていて働き者です。
鹿
熊とウリボウ
白熊
他にも剥製がいっぱいいます
【本館2階 ベランダ側の客室 6畳間】
今回宿泊したのは本館2階のベランダ側の客室でした。平日1名利用で2食付税込14,610円。
本館・新館合わせて全23室ありますが、トイレ月の部屋はなく全て共同です。
【唐沢鉱泉 宿泊料金】
本館 個室 2名以上 税込13,110円
別館 個室 2名以上 税込15,270円
本館 個室 1名利用 税込14,610円 *混雑時不可
登山用相部屋 税込10,734円/人 (男女区分なし、浴衣・歯ブラシなし、食事控えめ)
客室入口のドア
入口から見た客室。
6畳間にほぼ覆いかぶさるように絨毯が敷かれていました。
窓側にはタオル掛けと化粧台、ティッシュ。
灰皿は置いていないので、室内禁煙と思っていいのかな。
山小屋ではないので夜の消灯時間というのもありません。
窓側から見た客室
エアコン、扇風機なし、冬はテーブルがコタツになってファンヒーターが置いてあるのかな。
テレビの上にはお茶セットとお茶菓子、押入れの下段にはテレビ。
部屋の鍵はかかりますが、金庫はなし、大浴場前に100円ロッカー(有料)があります。
部屋の内側にも襖の戸があるので、山小屋に比べれば外の音はそれほど響かず。
部屋は9割方埋まっていたけれど、窓を開けなければ隣は静かで何も聞こえませんでした。
浴衣とタオルセット、アメニティは歯ブラシのみ。
8月中旬の曇り空~雨で昼間の気温は16度~20度、夜は10度前半くらい。
真夏でも夜は浴衣だと寒かったです。かといって、羽根布団を掛けてると暑くて蹴飛ばしていました。
夏でもTシャツに長袖パーカー、スエットに肌掛け布団くらいがちょうど良かったのかもしれません。
布団は毛布とフカフカの羽掛布団、枕カバーとシーツが置いてあり、布団の上げ下ろしはセルフです。
テレビの横には登山用のリュック等を置くシートがありました。
お布団を敷いたところ。
セルフなので、チェックアウトまで部屋の立ち入りはありません。
飲み水に困るかなと思って氷入りの魔法瓶ポットを持参しましたが、水道水も美味しく飲めるので問題なかったです。
窓の外は隣との仕切りのないベランダでした。
遠くの山までは見えませんが、敷地内の緑が楽しめます。
網戸がしっかりしていて部屋には虫も入って来ず。
館内には窓周辺に多少蛾がいたりはしましたがそれほどわずらわしい虫はいませんでした。
以上客室の紹介でした。
続いてパブリックスペースへ。
本館2階にある共用の洗面台とトイレ。
水道水は飲用可、お湯が出る蛇口はなかったと思います。
女性用のトイレは2つ和式、1つは洋式洗浄式。
他の階にあるトイレも複数ある内の1つだけ洋式で後は和式でした。
完全水洗なのが山小屋とは違うところ。
自販機は玄関横と本館1階食堂前、新館1階大浴場前にありました。
500mlのお茶で200円。
缶ビールは大浴場前だけにありました。サッポロ生黒ラベル350ml 350円、500ml 500円
本館と新館を繋ぐ廊下にある談話コーナー
新館1階の大浴場前にある談話室
談話室周辺ではパスワード不要のwifiが利用できます。
ドコモ携帯の電波もこのあたりでは良好、本館の方では〇が一つで不安定でした。
*ソフトバンクは通話不能らしいです
談話室の中は50畳くらいの広さ。
おもちゃのピアノに子供用滑り台、風船等遊び道具がいっぱい。
左側にはソファーセット、奥にはビリヤード台、卓球台。
夏休み中でちびっこが多かったため、夜遅くまで賑やかでしたが、その横で本を読みながらソファでうたた寝してしまいました。
右奥にはズラリと並ぶ本棚
コミックの蔵書は500冊以上
読みたい漫画はほぼ見つかると思います。
談話室のベランダは喫煙スペースになっています。
館内見取り図
以上、「唐沢鉱泉」の館内と客室でした。
今回は夏休み中だったので、ファミリー3割、年配夫婦が半数、若者ちらほら、一人客少数その他で客室はほぼ満室。
ちびっこは夜遅くまで走り回り、談話室では夜更かししている人もいて賑やかでした。
翌朝は大雨だったので、登山を諦めたのかな。
部屋の広さやアメニティは最低限ですが、トイレは水洗だし、テレビも自販機もあるし、山小屋に比べたら天国です。
本館の場合にはお風呂までの上り下りが結構あるので、足腰が弱い人は新館がおススメです。
新館の方が建物も新しくて綺麗です。
部屋の広さ ★★★3.6
設備 ★★★3.8
アメニティ ★★★3.5
清潔感 ★★★★4.2
宿の雰囲気 ★★★★4.4
接客サービス ★★★★4.6
【唐沢鉱泉 宿情報】
チェックイン14:00~ チェックアウト~10:00
クレジットカード×
携帯電話送受信△ free wifi〇
全23室 全室トイレ共同 エアコンなし
エレベーターなし バリアフリー×
共同トイレは一部ウォシュレット
【八ヶ岳 名湯 唐沢鉱泉 お食事編】
続いて、「唐沢鉱泉」のお食事編です。
夕食18:00~ 食事処 テーブル席又は座敷席
朝食7:00~7:30までの任意の時間に集合 食事処 テーブル席又は座敷席
食堂はかなり広く、1列20人×4列に小上がり席20名分くらい、空席は1割くらいしかありませんでした。
夕食は18:00からの一斉スタートなので、食堂に来てみるとこんなに人がいたのか!と驚きました。
夏休みだったので、幼児~小学生くらいの連泊している家族も多そうでした。
一人旅の人は隅の方に隔離されて数人いました。
ドリンクは「酒の王 神渡」本醸造生酒(豊島屋/長野県岡谷市)を注文。
アルコール類は他にビールもを飲んでいる人もいましたが、メニューがなかったのでどの程度種類があるのかは分かりません。
その他、岩魚の骨酒 2合 2,160円、こけももジュース・ぶどうジュース各540円
【唐沢鉱泉 夕食メニュー】
予めセットされたメニュー
手前にあるのはニジマスの甘露煮、奥は鴨のスモークとサラダ、食前酒、イカ煮、お漬物、デザートのスイカ。
前菜の小皿は蓮根とピーマンのぬたあえ?しば漬けとわらび、山芋とオクラ梅肉和え
後から運ばれてきた唐揚げと野菜のあんかけ。
あんはアツアツでしたが、野菜や唐揚げは少し冷めていました。
スタッフ数名に対してお客さんが90人以上いたから仕方ないか。
でも、野菜が美味しいです。
夕食も朝食もご飯はテーブルごとにお櫃が置いてあります。
後から運ばれてきたアツアツのけんちん汁。
出汁は薄味で野菜の甘味が良く出ていました。
せっかく山に来たので、特別料理の「鹿のタタキ」2人前2,160円を注文しました。
赤身のさっぱりしたお肉。おろしにんにくと醤油でいただきました。
ステーキ1枚分くらいあったかな?全部食べたけれど、ちょっと1人では多かった(^_^;)
猪鍋も食べてみたいけれど、1人では無理だろうなぁ。
【特別注文料理】
「猪鍋」 2人前 5,400円、4人前8,640円
「鹿のたたき」 2人前 2,160円
「地元寒天料理」 864円
そろそろご飯が食べ終わるかなぁという頃におまけのトウモロコシと枝豆が出てきました。
3回おかわりしましたが、子供以外はあまり食べていなかったです^^
夕食は家庭で出てくる郷土料理という感じでしたが、今回は夏場だったので特殊な食材はなかったです。
春だったら山菜、秋ならばまたキノコが出たりするのかな。
周りでは鴨スモークとけんちん汁が好評のようでした。
普通の温泉旅館と比べると素朴すぎるかなという気もしますが、登山から帰ってきた人ならば美味しくて涙が出るというラインナップかもしれません。
夕食の味 ★★★★4.2
メニュー構成 ★★★★4.0
満足度 ★★★★4.1
*山小屋基準ならば4.6点以上
【唐沢鉱泉 朝食メニュー】
朝食は7:00~7:30の間に同じ席に着席すればOKです。
こちらが朝食メニュー。
大皿にはハム&キャベツのサラダ、かまぼこ、納豆、しらす干し、山菜、竹の子の煮物等。
生玉子は殻付のまま出てきます。
焼鮭は大き目でかなり食べごたえがあります。
ご飯の上に納豆としらす干し、生卵を全部乗せで豪華に♪
お味噌汁はキャベツと玉ねぎで薄味です。
食後はコーヒーのサービスあり。
甘いものが欲しかったので、八ヶ岳農場のバニラアイスを注文(300円)。
旅館のように台物が並ぶ料理でないと満足できない人には物足りないかもしれませんが、
夜の鹿肉がまだお腹に残っていたので、朝はこれだけあれば十分でした。
朝食の味 ★★★★4.2
メニュー構成 ★★★3.9
満足度 ★★★★4.0
【八ヶ岳 名湯 唐沢鉱泉 お風呂編】
そしてお楽しみの温泉です♪
今年は夏の間にぬる湯と冷鉱泉巡りをしようと思っていたので、唐沢鉱泉は外せない宿でしたが、さてどんなお湯なのかな?
大浴場は新館1階の談話室奥。男女入替えなしで入浴時間の制限があります。
入浴時間 チェックイン~22:00、翌朝7:00~
夜は加温が止まるからというのと、登山後にお酒を飲んでお風呂でバターンと倒れられても困るからでしょうね。
といっても、22:00過ぎまで入っているお子ちゃまたちがいました。
脱衣所内には棚と籠、洗面台にドライヤー、扇風機あり。
100円の有料ロッカーは脱衣所の外にあります。
入口から見た浴室。
思っていたよりも広く、苔むした岩肌が見えていたり、なかなか風情のある風呂でした。
ややぬる目に加温した小浴槽としっかり加温した中浴槽が1つずつ。
手前の浴槽は2~3人サイズ。お湯はほぼ無色透明、弱金気臭がします。
夕方は新湯投入が多くく38度くらいのぬる湯、翌朝は41度くらいに加温されていました。
湯舟の底にある2箇所の穴から加温したお湯が、右側面からは源泉の冷泉が流れていました。
加温してある割には2~3mmの大き目な泡付があり、なかなか心地よいお湯です。
遊離二酸化炭素は1,012mg/kgと多目。
自家源泉「唐沢鉱泉源泉」泉温10.2度 湧出量 600L/分 (自然湧出)
泉質:単純二酸化炭素冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)pH3.96
加温あり、循環あり、ろ過なし、新湯投入あり、(塩素臭ほぼなし)
奥の加温浴槽は6人サイズ。42度とあつめ。
加温あり、循環ろ過あり、新湯投入あり、塩素消毒あり(塩素臭ほぼなし)
こちらの浴槽では泡付は見られませんでした。
中ほどにはドバドバかけ流しの冷泉。冷泉なのに毎分600Lの湯量があるので贅沢ですね。
ここから両脇の湯船に新湯が少しずつ投入されています。
泉温10度で真夏でも渓流の雪解け水のような温度でしたが、お客さんも慣れている人が多いのか、ザバザバ掛けては加温浴槽に戻りを繰り返していました。
源泉は金気臭に酸味と炭酸の刺激で複雑な味がしました。
奥には苔むした岩から流れ落ちる冷泉の打たせ湯が。
慣れれば身体に打たせ湯をする分にはそれほど冷たくは感じないのですが、下に溜まった冷泉で足がしびれてしまい1分と居られませんでした。
この打たせ湯の下に子供用のビニールプールでも置いてあれば源泉浴槽の出来上がり♪なんて最初は考えてみましたが、冷たすぎて体ごと浸かるのは無理かなぁ。
冷泉の打たせ湯を存分に楽しむ丈なのか、こんな山の中に立派なサウナもありました。
洗い場には新しいシャワーが3台。
シャンプーはもちろん秘湯くまざさセットです。
金気臭に泡付のあるお湯、温度の違う浴槽に冷たいかかり湯、打たせ湯と意外とバラエティに富んだお風呂でした。
これだけの湯量があるので冷泉浴槽があったらさぞかし良いだろうなと思いました。実際に入れるかどうかは別として。
泉質 ★★★3.9(源泉★★★★4.3)
お風呂の雰囲気 ★★★★4.3
清潔感 ★★★★4.2
【八ヶ岳名湯 唐沢鉱泉 神秘的なブルーの源泉池】
そして、最後に唐沢鉱泉でもっとも印象的だったのが源泉のある池でした。
お湯の色が綺麗というだけでなく、何とも言えない不思議なオーラを放っていました。
源泉の池は玄関を出て新館を通り過ぎ、黒百合平・天狗岳登山口方面へ20mほど歩いたところにあります。
先ほどの浴槽のお湯がこうなるのか不思議なくらい透明な青い池でした。
浴槽に例えれば5~6人サイズの大きさなのですが、世界の絶景百選のミニチュア版のような神秘的な光景。
池の周りの岩に分厚く苔むしており、その上に白い温泉の成分が堆積していて、触るとぐにゃっと沈みます。
見た目は硫黄成分のようですが、分析書では硫黄成分はほとんどなく、カルシウム、ナトリウム、マグネシウムあたりなのかな。
奥の岩の間から源泉が染み出ていました。
湯口の上には4本の御柱に囲まれた温泉神社。
鬱蒼とした林といい、この池の周りの荘厳な雰囲気はプチパワースポットのようでした。
今回は夏休みでお客さんが多く活気づいた宿でしたが、人が少ない季節もまた味わいがありそう。
あまり寒いと冷泉の打たせ湯を楽しめませんが、また季節を変えて訪問してみたくなりました。
【唐沢鉱泉 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各2 打たせ湯各1 サウナ各1
◆源泉 H21.4月の分析書
自家源泉「唐沢鉱泉源泉」泉温10.2度 湧出量 600L/分 (自然湧出)
泉質:単純二酸化炭素冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)pH3.96
蒸発残留物 260mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)293mg/kg 成分総計1,305mg/kg
メタケイ酸78.5mg、遊離二酸化炭素1,012mg/kg
大浴槽:加温あり、循環ろ過あり、新湯投入あり、塩素消毒あり(塩素臭ほぼなし)
小浴槽:加温あり、循環あり、ろ過なし、新湯投入あり、(塩素臭ほぼなし)
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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◆茅野市 美濃戸口 Yatsugatake J&N 日帰り入浴(非温泉)
◆諏訪市 中央道諏訪湖PA上り ハイウェイ諏訪湖温泉 日帰り入浴
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