「千と千尋の神隠し」のモデルとなった宿。群馬県中之条町にある「四万温泉 積善館」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2015/8/30 | 訪問日 | 2015/3月上旬 |
【四万温泉 積善館 本館】基本情報
しまんせん せきぜんかん ほんかん
住所:〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:0279-64-2101
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付5,940円~16,740円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応〇 自炊×
本館の口コミ総合評価:楽天トラベル4.23点、じゃらん4.5点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆千と千尋の神隠しのモデルになった宿に泊まってみたい
◆歴史情緒あふれるレトロな宿が好き
◆熱めのかけ流しの温泉が好き
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~16:00受付(17:00退館)
料金:大人1,200円 小人800円(大広間休憩込)
ランチ対応可能
釜揚げうどん 1,350円(入浴した場合850円)
昼食付プラン(入浴・大広間休憩込)4,320円
個室休憩5,400円/室
アクセス
◆車
関越道「渋川伊香保IC」下車、国道17号、353号経由で約1時間。
長野・関西方面から:上信越自道「上田菅平IC下車」、国道144、145、353号経由で約2時間。または上信越道「碓氷軽井沢IC」下車、中軽井沢経由、国道146、145、353号経由で約2時間。
ドラぷら
◆電車
上越・長野新幹線で「高崎駅」下車(東京から50分)、高崎始発のJR吾妻線乗換、JR吾妻線「中之条駅」下車、関越交通四万温泉行きバスで約40分、終点下車すぐ。
または、JR上越線「渋川駅」下車、JR吾妻線へ乗り換え、「中之条駅」(30分)下車、四万温泉行バス。
※上野から中之条駅まで直通の特急草津号もあります。
Yahoo!路線情報・関越交通バス時刻表
◆高速バス
東京駅八重洲口から「四万温泉号」直通バスあり
楽天トラベル高速バス予約
地図
【千と千尋のモデル 四万温泉 積善館 本館 日帰り入浴】
四万温泉(しまおんせん)は、群馬県の四大温泉の一つです。
*他は草津温泉、伊香保温泉、水上温泉郷
東の横綱、草津温泉がすぐ近くにあるせいか、
全国的に名地味な存在かもしれませんが、玄人好みの渋くて情緒のある温泉街です。
四万温泉は三大胃腸湯の一つとしても知られています。
*他には「峩々温泉」(宮城県傘脇町)、「湯平温泉」(大分県由布市)
ここ、「積善館」(せきぜんかん)は、
「千と千尋の神隠し」で出てくる温泉旅館、「油屋」のモデルとなった宿です。
他にもいくつかモデルになったと言われる宿はありますが、
積善館に向かう赤い桟橋と川は積善館そのままですね。
四万温泉に向かう途中の国道353号線(四万街道)には、
千と千尋の神隠しのテーマソング「いつも何度でも」のメロディラインがあります。
*道路を走ると車のタイヤでメロディを奏でる
駐車場から四万川の橋を渡り、奥の細い道を行くと積善館があります。
積善館に向かう温泉街の小路。
突き当り左に積善館本館の看板が出ています。
ここから左に曲がって先ほどの赤い橋を渡ると玄関なのですが、
橋を渡る前に全景を撮影しておきたいところです。
日帰り入浴は16:00までの受付ですが、人の往来があるのでしばらく待つことに。
日帰り入浴の案内板
有名な「元禄の湯」の写真付です。
積善館本館の建物の案内
江戸時代寛政12年以前(1800年)に建てられたといわれ、
当時は1階が帳場と家庭用、2階が湯治客用だったものを、
明治時代に3階建てに増築されたということです。
日本最古の温泉旅館ということで、本館は県の重要文化財に指定されています。
赤い橋の正面に見える建物が玄関。
右手の1階にある茶色い部分が名物の浴室「元禄の湯」です。
川の上には建物を繋ぐ廊下。
本館建築後に増築を繰り返し、あたり一帯積善館の建物になっています。
橋からの眺めは浴室から出てくる湯気とレトロな建物で、情緒たっぷりな景色です。
写真を撮っていると、3匹の猿が橋を渡って行きました(^o^)
積善館入口。
木造3階建ての渋い建物です。
玄関正面奥が帳場。
寅さんの映画に出てきそうな雰囲気。
と思ったら、吉永小百合主演「天国の駅」という映画のロケで使われたそうです。
積善館にはこの本館の他に、
地下のトンネルでつながっている「山荘」・「佳松亭」という別館もあります。
(*「佳松亭」の玄関は本館から徒歩で3分くらい離れています。)
本館は2食付で6,000円台~と湯治宿並に格安、
山荘は1,5万円~・佳松亭は2万円台~の部屋が中心で、
奥に行くほど新しく、豪華な純和風旅館となっています。
お風呂は本館1階に男女別の「元禄の湯」、混浴内湯の「岩風呂」、
山荘に貸切風呂、佳松亭5階に大浴場(男女別内湯・露天風呂)がありますが、
日帰りで利用できるのは本館の「元禄の湯」と「岩風呂」のみとなっています。
【四万温泉 積善館 本館 元禄の湯(男女別内湯)】
まずは名物の「元禄の湯」から。
帳場のある建物の右側、外に出ると渡り廊下の向かいに男女別の浴室があります。
手前が男湯、奥が女湯、そのさらに奥には休憩スペースがあります。
男湯の脇には飲泉所。
胃腸の名湯ということで飲んでみましたが、
飲み易くて、美味しいお湯でした(^^♪
*下痢には熱いままで、便秘には冷まして飲むのが効果的だそうです
左が女湯入口。
白い観音開きの扉を開けると、すぐ手前がオープンスペースの脱衣所になっています。
左右に分かれて脱衣棚があります。
脱衣所から2~3段階段を降りるとお風呂が目の前に広がっています。
こちらが名物の「元禄の湯」です。(画像:宿提供/一休.com)
実物も写真で見た通りのレトロな湯殿でした。
訪問時は誰もおらず、湯船から静かに流れ出るお湯と湯殿の雰囲気に、しばらく眺め入ってしまいました。
30~40畳くらいの広さの浴室に湯船が5つ規則正しく並んでいます。
白壁にアーチ形の窓、オレンジのレンガタイルに白御影の浴槽。
昭和5年建築で、大正ロマンを表現しています。
(元禄の湯は、午前1時~午前5時までの間は夜間清掃)
この白壁のせいか、古い銀行や市役所の館内を思い出してしまいました。
湯船の大きさは奥の4つが3~5人サイズ。
脱衣所手前の一つだけ少し大きくて6~8人サイズです。
源泉はすぐ前の川底。新鮮なお湯が一つ一つの浴槽に注がれています。
どの浴槽も43度くらいでやや熱めに設定されていました。
3月で降雪もある季節、外は3度でしたがお湯は冷めないですね。
積善館に来る前に橋の下の「河原の湯」(共同浴場)に入って来たのですが、
積善館の方がさっぱり、あっさりしたお湯に感じました。
飲泉の方が胃腸には効きそうな感じ。
湯気が篭っていて奥まで見るのを忘れましたが、蒸気蒸し風呂(サウナ)もあります。
シャンプーはポーラ製でした。
【四万温泉 積善館 本館 岩風呂(混浴内湯)】
続いて、混浴の「岩風呂」へ。
建て増しで館内は複雑な造りになっています。
日帰りでは玄関から案内が出ているので迷うことはないと思いますが、
一番奥の佳松亭に宿泊すると慣れるまでは迷路のように感じるかもしれません。
元禄の湯から玄関に戻り正面左の階段を上がって廊下を左へ奥に進みます。
本館客室の廊下。
鄙びた雰囲気が好きならば本館ですね~
2階に上がると自動販売機とソファーのある休憩スペース。
自動販売機ではナッツや柿の種、三角チーズまで売っていました(^^♪
岩風呂の案内に従ってさらに奥へ。
原則混浴ですが、男性・女性専用時間も設けられています。
こんな風に時計に色がついていて分かりやすい!
ここから階段を降ります。
男女別の暖簾がかかった入口に到着。
脱衣所内は4畳ほどのスペースに棚とベンチが置いてあります。
誰もいないぞ~(^^♪
女性用脱衣所を出るとお風呂の右側に出ました。(男性用の脱衣所は左側)
10畳くらいのコンクリート床に大きな石組の浴槽。
左1/4ほどのところで湯船の中に石の仕切りがあります。
左側に源泉の湯口があり湯温は41度ほど、右側はかなりぬるく39度くらいでした。
元禄の湯に比べるとお湯の鮮度はやや落ちる感じです。
個人的には群馬県に多い黒っぽい石タイルの造りが好きではないので、
あまり長居はしませんでした。
この日はたまたま誰もいませんでしたが、
一応バスタオル巻OKでも他にお客さんがいたら女性が入浴するのは無理でしょうね^^
最初は一人でも、上の脱衣所から見えるし、
狭い湯船では後から人が来ると逃げ場がないし、ヒヤヒヤするかもしれません。
【積善館 宿泊者専用 佳松亭のお風呂】
日帰りでは利用できませんが、
「佳松亭」の5階には「杜の湯」と呼ばれる男女別の大浴場があります。
こちらは内湯。
赤い御影石の大きなお風呂です。窓が大きく撮ってあり開放感があります。
本館のお風呂に比べるとレトロさはなく、豪華な感じ。
積善館唯一の屋外のお風呂で、眺めも良くおすすめです。
そして、本館と佳松亭の中間にある「山荘」には貸切風呂もあります。
※有料の貸切風呂「積・善」は15:00~22:00(最終受付)。
料金は45分間3,000円(税別)
「元禄の湯」が目当てならば本館が便利ですが、
設備が整っていて食事も豪華ならば「佳松亭」がおすすめです。
こちらは、元禄の湯の奥にある休憩スペース。
積善館の館内は禁煙なので、喫煙できるのはここだけのようです。
元禄の湯の向かいにある「元禄の間」。
ここは以前の帳場と家主の生活空間になっていた建物で、
日帰り利用でも見学自由です。
以前帳場だった部屋。
どことなく、法師温泉を思い出します。
通路にはショーケースがたくさん並んでいて、
以前使用していた器や昔の宿帳等が展示されています。
入浴料が1,200円と少し高いですが、見学代も含むと思えば安いかも。
今回は閉館間際だったので利用できませんでしたが、
積善館ではうどん・蕎麦等の軽食メニューと入浴セットもあります。
予約すれば会席コースもあるので、宿泊する前の下見で利用するのもいいかもしれません。
【四万温泉 積善館本館 温泉の感想】
積善館は、温泉ファンならば一度は行っておきたい宿の一つですが、
宿の前の赤い橋とレトロな本館、風情のある元禄の湯は、
写真で見た通りで一見の価値ありです。
お湯は熱めでさっぱりした浴感なので、
そういうタイプのお湯が好きな方なら満足できると思います。
泉質★★★★4.0
お風呂の雰囲気★★★★4.7(元禄の湯)
清潔感★★★★4.2
接客サービス★★★★4.2
【四万温泉 積善館 温泉情報】
◆お風呂
本館:「元禄の湯」(男女別内湯各1)、「岩風呂」(混浴内湯1)
山荘:貸切風呂2
佳松亭:「杜の湯」(男女別大浴場―内湯・露天風呂各1)
◆源泉 H25.3月の分析書
「四万温泉 明治の湯」泉温67.4度 湧出量:測定せず(自然湧出)
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)ph6.68
蒸発残留物1,820mg/kg 溶存物質1,830mg/kg 成分総計1,850mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし(熱交換による温度調整)、塩素消毒なし
四万温泉 積善館 本館 宿泊予約サイト
四万温泉 積善館 山荘・佳松亭 宿泊予約サイト |
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【四万温泉周辺の関連記事】
◆中之条町 応徳温泉 くつろぎの湯(お宿花まめ別館)日帰り入浴
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