【鹿児島】栗野岳温泉 南州館 宿泊 その1 お部屋編 ★★★

鹿児島県湧水町にある西郷どんが湯治で宿泊した宿「栗野岳温泉 南洲館」の新館宿泊レポートお部屋編です。

最終更新日 2022/2/12 訪問日  2016/9月下旬

【栗野岳温泉 南洲館】基本情報

くりのだけおんせん なんしゅうかん

住所:〒899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場6357
TEL:0995-74-3511
公式サイト日本秘湯を守る会宿紹介ページ

*2021/12末から休業中です

⇒「栗野岳温泉 南洲館」へのアクセス&宿泊予約はこちらへ

【宿泊料金】

1泊2食付 12,960~16,200円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応〇 自炊〇
1泊朝食付 7.560円~

口コミ評価:google 4.2点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆日本秘湯を守る会のファン
◆秘湯ムードあふれる素朴な宿が好き
◆西郷どんゆかりの温泉地を尋ねてみたい
◆ネコが好き


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→「栗野岳温泉 南洲館」のお食事情報はその2お食事編へ

→「栗野岳温泉 南洲館」の温泉情報はその3お風呂編へ 

 

【日帰り入浴】

営業時間:8:30~20:00受付(21:00退館)
料金:1ヶ所 大人300円~ 小人150円~
休憩利用:800円~(入浴料込)
昼食対応あり

【栗野岳温泉 南州館 宿泊 その1 お部屋編】

 

「栗野岳温泉」は霧島連山のはずれ栗野岳の西麓・標高750mにある秘湯の一軒宿です。

宿の裏手には「八幡地獄」と呼ばれる湯けむりの上がる源泉があり、

観光地にある温泉とは一味違った素朴な秘湯ムードが漂う宿です。

 

「南洲館」の開業は明治末期。

開湯はそれより古く、湯治場としてかなりの賑わいを見せており、

西郷どんも滞在していたことで知られています。

「南洲館」の名前も「西郷南洲」から名付けられたと言われ、

「蒸し風呂」の前には「南洲翁遊猟之地」と刻まれた石碑があります。

 

「南洲」の名は、西郷隆盛が沖永良部島に島流しにあっていた時に、

南の島にいたという意味で名乗っていたようですね。

 

湯治で訪れたのも南方で患った象皮病の治癒が目的だったと言われています。

薩摩藩士・池上四郎宛の書簡にも「賑やかな温泉でのんびりやっている」と

栗野岳温泉に滞在中の様子が記されています(「大西郷全集」所収)。

「南洲館」は湧水町の中心部から杉林の林道を上がって行きます。

イタチが横切ったのかと思ったら白い猫でした(^_^;)

 

栗野岳温泉は広義では霧島温泉郷にくくられていますが、

霧島の温泉街からはえびの方面まで出て反時計回りにぐるっと40分くらいかかります。

栗野岳は登山でも上級者向きの縦走コースになっています。

数分ほど鬱蒼とした林が続き、相当深い山の中にあるのかと思いきや、

宿の周辺は意外と開けていました。

「南洲館」の入口。

 

入口から正面に見える建物は古くからある木造の「本館」。

こちらは想像していた通りの「南洲館」でした。

現在は主に日帰り休憩用に使われています。

入口から見て左、駐車場の奥には平成に入ってから建てられた2階建ての新館があります。

宿泊は主に新館が使われており、全7室トイレ付の綺麗な和室で、

想像していた「南洲館」とは別物でした^^

 

ちなみに、この新館には立派なロビーがありますが、なぜか受付や会計は母屋となっています。

このチグハグさが商売っ気のない宿の気質を表しているような感じがしました(^_^)

本館の2階から見ると敷地内は整備された庭になっています。

 

「南洲館」の写真は八幡地獄も含めた空撮したもので見る機会が多いため、

岩手県八幡平の「藤七温泉」「ふけの湯」のような湯治宿をイメージしていましたが、

実際には宿の裏手の地獄の方に行かない限り、山の中の静かな温泉宿という感じでした。

敷地内に入ると「受付」と書かれた看板があり、左の母屋に向かいました。

蔵造り風の母屋の建物。

玄関に入ると大きなボーダーコリーがお出迎え。

とても大人しくて一度も吠える声を聴きませんでした。

 

母屋の奥からは家族だんらんの会話が聞こえていて、ご主人と女将さんが出てきました。

お風呂の説明を受けながらご主人に新館の部屋へ案内されました。

 

【栗野岳温泉 南洲館 新館和室トイレ付8畳間】

今回利用したのは、1泊2食付1人泊 税込14,040円のプランでした。

2名利用の場合は、12,960円~となります。

一度も出入口としては使いませんでしたが、新館のロビーとフロントです。

新館へは母屋側の勝手口から出入りしていました。

新館の勝手口。さきほど林道にいた白猫がいました。

宿の飼い猫かと思ったら、野良が勝手に居ついては増えて・・・ということみたいです。

全部で5匹見かけました。

新館1階の廊下。

1階には食事処3室、奥に客室4室、宿泊者専用の男女別内湯があります。

2階には客室3室あります。

新館の案内図

正面の階段を上がってすぐの部屋でした(オレンジで囲まれた部屋)。

客室の扉

こちらが和室8畳間。広縁あり。

テレビ、エアコン、ヒーター、クローゼットあり。

冷蔵庫、金庫なし。

入口右側に洗面台とトイレがあります。

 

想像していたよりも新しくて綺麗な部屋でビックリでした!

実際に訪問するまでは、山の中の湯治宿で14,040円は少し高いかなと思いましたが、

この部屋ならば納得です。

 

ただ、部屋に金庫はなく、お風呂場にもカギ付ロッカーはありませんが、

従業員さんは食事の時に女性が1人いただけで、後は宿のご家族しかおらず、まぁ心配はないかと。

お茶セット。

浴衣とタオルセット

アメニティは歯ブラシ、かみそり

洗面台とウォシュレットトイレ

1階にも共用トイレがあります。

部屋にドライヤーはなく、宿泊者専用のお風呂の脱衣所にあります。

部屋に冷蔵庫はなく、ルームサービスもなし。

新館1階にビールの自販機、「桜湯」の入口にドリンクの自販機があります。

お値段は一般の自販機と同じです。

広縁にはテレビとテーブルセット

部屋からの眺め

 

すぐ目の前は敷地内の緑で視界はそれほど開けていませんが、

遠くに見えるのは西の方(伊佐か出水)の山が見えます。

お布団を敷いたところ。

夏場だったので、お布団は薄めの羽根布団でした。

チェックアウトまでそのまま敷かれたままです。

 

そこそこ標高があるとはいえ、鹿児島では夏場は夜もクーラー必須でした。

ヒーターがあるので、冬は寒いのでしょう。

 

お部屋の紹介は以上です。

 

【栗野岳温泉 南洲館 本館の建物と猫】

新館はとても綺麗で今どきの旅館の部屋でしたが、本館の方は湯治宿らしい木造の鄙びた建物です。

1泊2食付 税込10,800円~

 

この日は本館の宿泊者はおらず。

というより、休憩利用にしかほとんど使用していないのではないかと思います。

本館2階の廊下。

すぐ隣にある「桜湯」(硫黄泉)の脱衣所から階段を上がって来ると2階に出ます。

「〇号室」の札が湯治宿らしい。

桜湯側は6畳間、奥は8畳間になっていました。

本館からの方が眺めは良いですね。

下を見たら、別の白猫もいました。首輪をつけてます。

ずーっと啼いていて何を訴えていたのか。

またネコ発見。この子も餌をもらっているのですでに飼い猫になっているのですね。

臭いをチェックしに足元に来ました。

もう一匹いたトラネコは「シャーッ」と威嚇してきたので野良なのかも。

夜ごはんの残りをちょっとおすそ分けしましたが、ものすごく警戒しながら食べてました^^

 

【栗野岳温泉 南洲館 自炊棟】

「南洲館」には自炊棟(9室)もあります。

1泊 税込2,160円(光熱費別途150円/日)。

共用の厨房はありますが、鍋、調理器具や調味料は置いていないので各自持参だそうです。

左が自炊棟の建物。奥に見えるのは泥湯の「竹湯」。右は共同トイレ。

部屋の中は見ていませんが、いわゆる「貸間」というタイプのようなので、

自炊湯治に慣れた上級者向きだと思います。

 

【南洲館の裏手にある八幡地獄】

敷地内は意外とこじんまりした温泉旅館という感じでしたが、

「南洲館」の秘湯ムードを盛り上げているのは裏山にある「八幡地獄」なのでしょう。

 

でも、「南洲館」のお湯は結構強く、何度も入るとぐったりしてしまい、

見学しに行く体力は残っていませんでした(^_^;)

というわけで、八幡地獄のさわりだけご紹介します。

宿の裏手、蒸し風呂方面にある「八幡地獄」に向かう階段。

見学は自由です。

「八幡地獄」の案内板。

広さは約2ヘクタールもあり、登別温泉と変わらないそうです。

宿に飾ってあった「八幡地獄」の噴気孔。

この湯だまりを利用した露天風呂があったら是非とも入りたいくらいの光景です。

入浴するにはガスマスク必須なんでしょうかね(^o^)

蒸し風呂の近くには地獄蒸しの釜がありました。

 

「南洲館」は蒸し鶏が名物なのですが、別注料理なので食べたい方は要予約で。

ちなみに日帰り休憩の際にも要予約で食することができます。

 

【栗野岳温泉 南州館 お部屋の感想】

地獄のある秘湯宿というイメージで出かけたので、新館の部屋は新しくて綺麗で予想外でした。

客室と温泉を往復している限り、特に普通の旅館と変わらなかったです。

 

 

接客の方は、家族経営の宿でアットホームな雰囲気ですが、

やや場当たり的ななので、後になって分からないこと、足りない物が出てきたりするかもしれません。

何か尋ねるととても親切にしてくれるので、それをマニュアル化したらいいのとは思いました。

 

湯治宿らしく、一度チェックインをしてしまうと食事の時以外は基本的に放置です。

温泉だけを楽しみに来たからそれでいい、という方なら逆に居心地は良いのかも。

温泉も食事もちょっと個性的なので、やっぱり上級者向きの宿だと思います。

 

部屋の広さ★★★★4.3

設備★★★★4.2

宿の雰囲気★★★★4.0

清潔感★★★★4.2

接客サービス★★★★4.2

⇒「栗野岳温泉 南洲館」をインターネットで予約する

【栗野岳温泉 南州館 宿情報】

チェックイン/チェックアウト 15:00~/~10:00
クレジットカード 現地× (ネット予約事前決済〇)
携帯電話送受信 ドコモ〇 その他× wifi ×

新館 鉄筋コンクリート2階建て 和室全7室 トイレ付
本館 木造2階建て トイレ共同 *現在休憩用
自炊棟 平屋1階建て トイレ共同

→「栗野岳温泉 南洲館」宿泊レポ お食事編

→→「栗野岳温泉 南洲館」宿泊レポ お風呂編

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。

 



 

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