2016年4月下旬にリニューアルオープンした「沓掛温泉 満山荘」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2020/6/6 | 訪問日 | 2016/6月中旬 |
【沓掛温泉 満山荘】基本情報
くつかけおんせん まんざんそう
住所:〒386-1606 長野県小県郡青木村沓掛434
TEL:0268-49-2002
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
*2020/6/1から営業を再開しました
【宿泊料金】
1泊2食付 16,200 円~ お一人様〇 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
トイレ・洗面台なし(リフォーム済)、トイレ・洗面台付(リフォームなし)
⇒「沓掛温泉 満山荘」のアクセス詳細&予約はこちらのページへ
口コミ評価:Google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会&満山荘のファン
◆静かな山あいの温泉宿が好き
◆料理とお酒にこだわりのある宿が良い
◆ぬる湯が好き
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【日帰り入浴】
不可
【沓掛温泉 満山荘 宿泊レポ その1 お部屋編】
「満山荘」は、高山村の奥山田温泉から引っ越しをし、
旧「おもとや」の建物があった場所に、2016年4月下旬リニューアルオープンしました。
奥山田温泉では共同源泉の造成泉が出なくなってしまい、
「満山荘」が閉館を考えていたところ、
跡取りのいない「おもとや」さんもちょうど閉館を考えていたそうで、
秘湯の会の方から「おもとや」さんの後継をと打診があったそうです。
「満山荘」はこだわりぬいた思い入れのある宿であることは明白だったので、
かなり勇気のいる決断だったと思います。
それを知った秘湯っ子のオヤジはおじいさんとお話がしたいと偵察しに行きましたが、
残念ながら家人はお留守だったということで、
「玄関のドアが変っていた!」という報告しか聞けませんでした^^
でも、「おもとや」閉館から「満山荘」リニューアルオープンまで
5か月足らずと短い期間しかなかったので、
改装済だとしてもおそらく突貫工事であろうことがうかがえます。
前回、「おもとや」さんに宿泊したのは2016年5月下旬だったので、
約1年ぶりの訪問となります。
*旧「満山荘」は2016/6月に「伊奈里館」としてオープンしました →公式サイト
さて、どんなお宿に変身したのか、ワクワクしながら到着しました。
駐車場に着くと、玄関前ではご主人と息子さんが出迎えてくれました。
新「沓掛温泉 満山荘」の外観。
玄関のある建物は「おもとや」さんの時とほとんど変わっていません。
駐車場にあるカラフルな椅子は旧「満山荘」のベランダにあったものですね。
玄関周りはちょっとだけリフォームされています。
以前の玄関はガラス戸でしたが、蔵の引き戸のようになっています。
看板も旧「満山荘」から持ってきたものだと思われます。
玄関内側。
参考:旧「おもとや」の外観
以前の駐車場からの眺め。
田園風景を見下ろす高台にあり、とにかく景色が素晴らしいのが印象的でした。
今回は大雨&新緑で葉が生い茂っていてあまり遠くの景色は見えませんでした(>_<)
それと、すぐ下の沓掛川ではホタルが出るというので楽しみにしていましたが、
6月下旬からと少し遅いそうで、今回は見れませんでした。残念。
玄関入って正面に帳場、
右手にラウンジ、左手廊下の奥が客室
という配置は変わっていませんが、内装は満山荘スタイルに見事に変身していました。
以前はレトロな黒皮のソファと自販機が置いてありましたが、
高台にある眺望を生かしたモダンなラウンジになっていました。
モダンなロビー
そば茶とらくがんを頂きながら記帳です。
そういえば、旧「満山荘」にあった
天井から吊ってある籐のゆりかご椅子はラウンジにはありませんでした。
置くタイプのゆりかご椅子はお部屋にありました^^
帳場前の畳をおりて客室に向かう時にはスリッパに履き替えます。
参考:旧「おもとや」の帳場とラウンジ
帳場すぐ隣の階段。
2階客室の廊下。
帳場に近いところはほぼリフォーム済みですが、
建物の奥に行くほど以前のままの状態でした。
これから順次リフォームしていくとのことです。
今回は、リニューアルした「満山荘」スタイルを楽しむために、
リフォーム済だというトイレなしの部屋にしました。
建物の奥にあるトイレ付の部屋はリフォームされていないとのことでしたが、
ユニットバスがリフォームしていないだけで、内装は「満山荘」風にはなっているようです。
どちらもお値段は16,350 円と同じです。
各階に共同トイレと洗面所もありますが、
部屋にないと不便という方は、トイレ優先でもいいのかもしれません。
【沓掛温泉 満山荘 客室】
今回のお部屋は2階の「槍」でした。
北アルプスの部屋の名前とプレートは旧「満山荘」のままです。
こちらが8畳間の客室。
畳は新しく入れ替えてあり、壁や柱もリフォームしてありました。
セミダブルサイズのベッドが2つ。お布団はフカフカの羽根布団です。
着物の帯のようなベッドスローも「満山荘」スタイル。
*部屋によってはベッドではなくお布団が敷いたままの状態のようです。
広縁部分には一人用のカウチソファと小さな塗りのテーブル、鏡台。
「満山荘」の象徴ともいえる籐のゆりかご椅子。
はじめは不安定でちょっと怖いですが、
慣れてくると気持ちが良くてリモコンを握りしめたままウトウトしてしまいました。
床の間にはテレビとファンヒーター。
昭和30年~40年代の建物と古いので、
電圧が足りず、部屋には電気ポットも置けないということでした。
でも、共有スペースのくつろぎ処にコーヒー&お茶が置いてあります。
左側のクローゼットにはタオルと作務衣セット。
アメニティは歯ブラシと足袋靴下。
カミソリはお風呂の脱衣所においてありました。
作務衣は背中に三つ団子&満山荘のロゴマークが入っています。
部屋からの眺め。
正面の木が生い茂っていて、葉っぱの間から少し中庭の池が見える程度でした。
真下は湯小屋でした。
以前宿泊した1階奥のトイレ付の部屋(現「五竜」か「唐松」の部屋)からの眺め。
木の少ない奥の部屋で、まだ葉の少ない春の方が田園を見下ろす景色が素晴らしいんですよね・・・。
参考:旧「おもとや」1階奥のトイレ付和室
お部屋の紹介は以上です。
【沓掛温泉 満山荘 共有スペース】
続いて、共有スペースへ。
1階と2階の中央階段前には洗面台があります。
脱衣所の他にドライヤーがあるのはここだけです。
カラフルなコップも旧「満山荘」にあったのと同じでした。
トイレは1階中央に1つ、2階に2つ、地階に1つありました。
見たところ、トイレは全て洋式ウォシュレットタイプでした。
フロントに近い方は完全リフォームされていましたが、
建物奥にあるトイレは、床回りのリフォームはされていませんでした。
2階の奥にあるくつろぎ処「銀杏(いちょう)」と「欅(けやき)」。
旧「満山荘」でも共有スペースでくつろげるのが魅力の一つでした。
左側の「銀杏」の間。
エスプレッソマシーン、紅茶、冷水、干し梅、飴が置いてあります。
コーヒーやお茶は部屋に持って行って飲んでも良いそうです。
マッサージチェア。
右側の「欅」の間。
隠居した元ご主人(おじいちゃん)撮影の北アルプスパノラマ写真に、
なぜか「南極の石」が飾ってあります^^
くつろぎの間の窓からは共同浴場「小倉乃湯」が見えました。
入口には共用の冷蔵庫と電子レンジがありました。
冷凍庫の中にはチューブのアイスが入っていて、自由に食べられます。
2階奥の階段脇にある自動販売機。
水、ジュース、ビールがあります。
客室は禁煙で、玄関の外に灰皿がありました。
中庭にある池は、お風呂のお湯が流れ込んでいて、ティラピアがいるそうです。
帳場の横に魚用のエサが置いてあるので、散歩しながらエサでもあげてみてください♪
と言われましたが、ホタルもまだ出ないと知り、夕食後は直ちに爆睡(>_<)
帳場にある秘湯の会のガイドブックと満山荘のネーム入り手ぬぐい。
お土産は干し梅と若干のお菓子がありました。
【沓掛温泉 満山荘 館内概略】
見取図を書こうとしましたが、中庭を囲むようにコの字で縦に長い建物だったので、
図で表すのは諦めて、概略に留めておきます^^
高台にあるので実質3階建てですが、玄関を1階としてカウントしてます。
1、1階
玄関、帳場、ラウンジ、お土産コーナー
1階手前の客室:「101蓮華」、「102立山」、「103鹿島槍」(トイレなし)
廊下の突き当たりに男女別のトイレ、階段横に洗面台
1階奥の客室:「105五竜」、「107唐松」、「108白馬」(トイレあり)
2、2階
2階手前の客室:「201穂高」、「202槍」、「203常念」、「205燕」(トイレなし)
廊下の手前と奥の突き当たりに2つのトイレ、階段横に洗面台、自販機
くつろぎ処「銀杏」「欅」
2階奥の客室:「301薬師」、「302烏帽子」(トイレあり)
*客室を1部屋見落としたようです(「303大天井」だそうです)。
3、地階
食事処「FOOD(風土)、トイレ、男女別浴室
【沓掛温泉 満山荘 お部屋の感想】
「おもとや」の記憶も残っているうちの訪問で、
なおかつ、「満山荘」としてはリフォーム途上でしたので、
半分「満山荘」で、半分「おもとや」の雰囲気を楽しめました(*^_^*)
古い建物で制約が多く、いっそ建替えた方が手間は楽なのだろうなという感じでしたが、
制限がある中で改装する楽しみもあるのかもしれません。
以前の満山荘に比べると、部屋の設備が物足りないというのもありますが、
その分値段が安くなったので、利用しやすいと思います。
満山荘の場合、インテリアやくつろぎ処、
そして何より女将さんの料理を楽しみに出掛けるファンが多いと思うので、
温泉や環境が変わっても魅力が薄れることはないと思います。
にごり湯のあついお湯も良かったですが、
ぬる湯で長居できる露天風呂もなかなかですよ。
主に接客はご主人と息子さんが担当でしたが、
いろいろ丁寧に説明していただいて、何も不自由なく過ごせました。
移転を決意してからのお話もいろいろ伺えてよかったです。
部屋の広さ★★★★4.0
設備★★★3.9
アメニティ★★★3.8
宿の雰囲気★★★★4.2(まだリフォーム途上なので)
清潔感★★★★4.4
接客サービス★★★★4.7
*奥山田温泉の「旧満山荘」は菅平イナリールホテルのオーナーが引き継ぎ、
「伊奈里館」としてオープンしたようです。
【沓掛温泉 満山荘 宿】
木造3階建て 全13室 トイレあり6室 トイレなし7室
チェックイン/チェックアウト 14:00~/~11:00
クレジットカード×
エレベーター× バリアフリー×
携帯電話送受信〇 wifi× (フレッツFree Spotあり)
→「沓掛温泉 満山荘」宿泊レポ その2 お食事編 →その3 お風呂編
参考:「沓掛温泉 おもとや旅館」宿泊レポ お部屋編・お食事編・お風呂編
参考:「奥山田温泉 満山荘」宿泊レポ お部屋編・お食事編・お風呂編
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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こんにちは。大晦日から2連泊しました。(2017年から)チェックインが14時でチェックアウトが11時になってました。新しい露天風呂もたまご臭が良かったです^_^ 元の主人さんは食事だけしによく来るそうですよ。
kaoruuk 様
あけましておめでとうございます。
年越しで満山荘に連泊とは羨ましい限りです。
チェックイン時刻の情報ありがとうございます。
ゆったりくつろげるために変わったのですね。
しばらくブログをご無沙汰していたらいつのまにか公式サイトもできていて驚きました。
新しい露天風呂もとても気になります!
大旦那さんも元気なようで何よりです。
私もそのうちまた再訪したいです。
もう少し暖かくなってから・・・。
おせちの類は出たのでしょうか。お正月なのでちょっと気になります。
大晦日の夜に振舞い年越しソバ、元旦の朝にセルフサービスのお雑煮がありましたよ。お餅1個入った器に知るをつぎました。美味しかったです。^_^
kaoruuk 様
お返事を見落としていてすみません。
温泉旅館で年越しそばですか。いいですね~。まさか旦那さんの手打?だったらすごいですけれど。
朝はバイキングだからどうなのかなと思いましたが、お雑煮あるのですね^^
さっそく情報をありがとうございます。
秘湯っ子様
いつも参考にしています。
ヒロシです。10月24日に宿泊してきました。
男湯(階段正面)には、沓掛の文字が入った鬼瓦や流れ落ちる湯滝がアクセントの露天風呂が新設されていました。
階段を下ると一つの温泉を間仕切った浴槽と小さな洗い場が見え、小さめの浴槽は少し熱めで大きいほうは源泉の温度のようです。たまご臭は感じませんでした。
女湯(奥)の露天風呂の塩ビ管はそのままです。
こちらのほうが一番たまご臭を感じ、湯の花も多かったので源泉に近いのかなと思いました。
露天風呂自体がぬるめなので、ぬる湯の浴槽は必要ないのでは?
内風呂と露天風呂を行ったり来たりして、温冷浴をしてました。
本文にある106号はなく、303号(大天井:OTENSHO)があります。
今回はトイレなしの205号室で、廊下を歩くとギシギシ音が。他の宿泊客を気にされる方は、トイレありの部屋のほうがいいと思います。
くつろぎ処は雪形(YUKIGATA)の看板がかかっており、部屋の間仕切りがなく大広間になっています。
青木村の竹を使った間接照明があり、春夏秋冬を表現した物となっています。一見の価値ありです。
料理は秘湯の会の宿にはない手の込んだ料理の数々で、初めての宿泊だったのでビックリ!写真を取り忘れるくらい、食事に夢中になっていたようです。
朝食は2組だったせいかバイキングではなく個別に用意され、中でもバターナッツかぼちゃのポタージュスープが絶品でした。
秘湯の会の宿に多く宿泊していて、ちょっと違った食事が…と思っている方にお薦めしたい宿だと感じました。
ヒロシ様
三連泊の感想をありがとうございます!
ご指摘していただいた部分は本文に反映しました。
満山荘は新しい野天風呂ができてから行こうと思いつつも月日が過ぎてしまい、最新情報はとても参考になりました。
もうぬる湯には肌寒いので、また来年になってしまいそうですが・・・。
満山荘の食事は初めてだとビックリしますよね。
あのご飯を食べるためだけに泊まってもいいくらい美味しいですよね!
定期的に行きたくなる宿だと思います。
秘湯っ子様
今回の満山荘の宿泊で、スタンプが10個となり次の招待をどうするか悩みが増えました。
ヒロシ様
贅沢な悩みですね(笑)
私は招待で行きたいと思った宿はなるべく1枚のスタンプ帳に重ならないように、
あえて新しいスタンプ帳をもらったりします。